#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

FSS (NT2024年4月号 第19巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー Both3069」。

扉絵コミで11ページ。

「第19巻相当」としているのは特に根拠はなくて、

「なんとなくそんな感じかな」

という感じです。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

いまコレ書いてるの、ブログの日付を操作して3/10にしてますが、3/11(月)の夜です。

ややこしくてすみません。

2日続けてFSS連載の感想。

3/8(金)発売の、NT誌の最新号と『デザインズ7』が今日3/11(月)に届くのは予想してたんですが、

 

こないだ注文して今週末に届くと知らされていたM3のMacBookAirまで今日届いてしまって、

何から手をつければいいかわからなくなりました。

とりあえずMacBookの最低限のセッティングだけして、先にNT誌4月号の感想を書いてます。

うおー、M3早ぇー。

『デザインズ7』の感想は、まず読み込むのに時間かかりそうなのと、6,600円もする設定資料集の感想ってなに書くのよ、ってなりますよね。

とりあえず気になるキャラの解説だけ斜め読みして「ワオ!」ってなった点が既にいっぱいありますけど、自分も高い金払って買った6,600円もする本の内容を、タダ読みのネットでネタバレすんのも、なんかねえ……

 

(扉絵)

現時点の単行本全17冊の表紙イラストの作品タイトルと解説。

 

(本編)

大広間ではツンデレな振る舞いでダイ・グとクリスティンを護ったミヤザ長官がシルチス騎士たちからチヤホヤされていた。うなだれるアドー王。

ダイ・グの病室では、ジークとの会話を終えたダイ・グが円卓の騎士たちに最後の言葉をかけ、そしてジークの計らいにより、ダイ・グとクリスティンの2人だけが残された……

「皇帝と騎士。決して結ばれるはずがなかった2人の最後の時間……」(ニュータイプ2024年4月号より)

 

(所感)

扉絵

永野護デザイン展で撮った、各巻表紙イラストの「タイトルと解説」のパネルの写真をドヤ顔でアップしてたんですけど、

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カブッてるというか、こっちのが情報量多いやないかいw

 

富野由悠季

巻頭が「デザイン展」「デザインズ7」などと絡めて永野護特集でいろんな人のインタビューがあって、富野由悠季のインタビューも見開き2ページで。

ある程度の富野由悠季(と永野護の関係性)のファンであれば以前違う場で似たような発言をしていたのを聞いたことがある内容でした。

首肯するところもあるし、「いや、それは違うよ富野さん」と言いたいところもあります。

ただこの爺さん、ミヤザと一緒で、思ってることを必ずしも真っ直ぐ喋らなくて、なかなか額面通りに受け取れないんですよねw

 

ミヤザ

ツンデレおじさん。

イクさん、ツンデレおじさんに向かって衆目の前でツンデレの本心ネタバレ解説っていかにも粋じゃないんですけど、まあ読者向けなんでしょうがないねwっていう。

「えー、今のギャグのどこがおもしろかったかというと、〜」

みたいな残酷さw

騎士でも王侯貴族でもない「平民」が、しかしさりげなく彼らを誘導しサポートするの、倉庫屋のシケルブ・雪之丞以来かな。

作者、こういうおじさん好きよね。俺も好きだよw

 

アドー王

うなだれる目がイッちゃってんですけど、元から目がイッちゃってた人なので、この後どう出るかよくわからんな。

昭和の少女漫画とかだと、こういう場面でこういう目をしたキャラは、クリスティンを刺そうとして庇ったダイ・グが代わりに刺される、みたいな「舞台装置」としてよく居たんですけど。

失脚直後に復讐テロを起こして重要人物を死なせてしまう、『銀英伝』のアンスバッハ准将とかフォーク准将とかの枠というか。

今月号の表紙のビジュアルも、

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まるで昭和の少女漫画の表紙みたいよねw

黒幕ぶってたのにイザとなったら円卓の騎士に誘ってもらえない雑魚さんだったことが発覚してちょっとかわいそう。屈辱でしょうね。

 

数千年続いた帝国のしきたりを破る

なんでしょね。

同じ騎士が皇帝2代に渡ってハイランダーを務めることか、それとも更に別の何かか。

(この記事は一応、『デザインズ7』を精読する前、というテイで書いてます)

 

クリスティン・V

タイトルコールにようやく脚光。

まだ泣き虫のままですw

悔いのない最後の時間にして欲しい。

まるで「騎士とファティマの最期の時間」のようですし、「バランシェとソープの別れ」のシーンの再演のようでもあります。

いろいろ言われますし、自分もいろいろ思ってきたキャラですが、

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「ファイブスター物語」12巻より(永野護/KADOKAWA)

「私はもう一生に足りる恋をした!」

というセリフには、自分は

「そういう生き方も、在って良いのか……」

と大いに気づかされました。

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そういう意味で、自分にとってクリスティンは

「絵空事の話をしていても、発見をもたらす瞬間をくれた」

キャラで在って、

「足の長い姉ちゃんだけを描いていれば、気が済むというわけにはいかないんだぞ」

という富野由悠季の今月号のあの言葉だけは、たとえそれが永野護の将来に向けた期待と励ましのためのあえてのツンデレ発言であったとしても、それだけは自分にとって絶対に違うんです。

 

あと最後に話変わりますけど、とりあえず永野護デザイン展で買ったステッカーの、

 

花十字と、

 

ミラージュマークを新品のM3に貼りました。

ノートPCにステッカーとか貼ると「ダサい」とか言われちゃうんですけど、

「他人にダサいと思われないこと」

より大事にしたいことって、あるんですよね。

 

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FSS (NT2024年3月号 第19巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー Both3069」。

扉絵コミで11ページ。

「第19巻相当」としているのは特に根拠はなくて、

「なんとなくそんな感じかな」

という感じです。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

いまコレ書いてるの、ブログの日付を操作して3/9にしてますが、3/10(日)の夜です。

3月号の公称発売日が2/8だったのでほぼ1ヶ月遅れ。

なんで1ヶ月遅れかというと、人生初のスポーツカー・オープンカーの納車と重なりまして、

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「(NT誌は読んだけど)ブログなんか書いてる場合じゃねえ!!」

ってなって、日課?にしているブログを1ヶ月書いてませんでした。

その間に「永野護デザイン展」にも行ってきました。

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youtu.be

ちなみに4月号は公称発売日が3/8(金)で、自分はKADOKAWAの定期購読してますが、まだ届いてません。宮崎の場合、金曜日が公称発売日だと、定期購読はだいたい週末明けの月曜日になりますね。

「デザインズ7」もAmazonで早期に予約注文しましたけど、まだ届いてなくて、たぶん月曜日かな。

困ったもんだ……ともあんまり思わなくなってきました。特に所沢から帰ってきてから。

「遠いし届けるの大変よね」ってのもありますし「自分もブログ1ヶ月サボったし」ってのもあるんですけど、展示会観て思ったんですけど、本当に40年がかりで描いたり読んだりしてるんですよね、この作品。

なんか「届いて読むのが2〜3日早い」とか「2〜3日遅い」とか、どうでもよくなっちゃったw

でもさすがに3月号と4月号とデザインズ7の感想をいっぺんに書くのは大変過ぎるので、とりあえず3月号の分を先に片付けよう。

一緒にすんなって話ですけど、毎月連載して、展示会の用意して、デザインズ7も出して、単行本も用意して、永野護、すげー働いとるなー。

ようやっとる。(偉そう

 

(扉絵)

「永野護デザイン展」の告知、エストを例に展示・観覧のイメージ図。

『花の詩女 ゴティックメード』の映像を再編集したスペシャルムービーを作成したので、それを会場内で上映する旨の告知。

 

(本編)

病床に臥せるダイ・グの枕元に侍り、言葉をかわすジーク、廊下に控えて耳を傾けるクリスティン。大広間では円卓の騎士たちが重装甲の兜を脱いで、元老たちに対して身分を明かしていた。

「次号、表紙&巻頭特集!『デザインズ7 灰の勲章』も同時発売!!」(ニュータイプ2024年3月号より)

 

(所感)

扉絵

特になし

 

本編

偉い人たちが兜を脱いで一言コメントしてMOBが「おお!」とか言うだけなんで、話としては特にはアレなんですけど。

 

レーダー8

ダイ・グの先代(レーダー8)も、次代(ジーク)も、ピンピンしてるのを見ると、ダイ・グが皇帝の地位を継いで苦労した期間は一体なんだったんだ……一番大変なところを中継ぎで便利使いされただけじゃねえか……ってちょっと思います。

レーダー8(と慧茄)はとっくに死んでた方がよかったんじゃないかとずっと思ってました。「引退する」「隠居する」って口ばっかじゃんこいつら。

つっても、レーダー8はクリスティンの不祥事に恩赦を与えるために退位したんでしたっけか。ダイ・グに苦労を押し付ける意図だったわけではないんですよね。

「とっくに死んでた方がよかった」レーダー8を作者が敢えて生かしておいたのは、このシーンのためだったのか。

まあ、あと、円卓の騎士の招集や大連合の再構築はジークが「三色の皇子」だからこそできたことで、そのジークの動機がダイ・グの想いなので、

「ダイ・グが種を蒔いて、ジークが刈り取った」

というか、どっちみちレーダー8にできたことではないですね。

 

ナイアス

わあ、既に恩赦されとる。

しつこく解説されてきた「円卓の騎士の超法規性」の一端ですね。

ナイアスは「皇帝暗殺未遂」という、フィルモア帝国法上、「一般人殺しのクリスティン」を超えるウルトラ重罪人ですが、それすらも赦される、という。

 

イゾルデ・サヤステ

ミューズ法王ではなくサヤステ家の当主が参集に応じたのは、映画『花の詩女 ゴティックメード』からの流れ上、自然です。

けど、ノンナ・ストラウス神官長の方が来てても、ナイアスと因縁持ちが呉越同舟でちょっと面白かったな、とはw

ただ、こうなるとますますクバルカン法国の建国と、サヤステ家の移籍の経緯が知りたくなるな。どっか書いてたっけ?

 

アイオ・レーン

「大物っぽい奴、もう一人ぐらい欲しいな〜」

って時に便利な人だな、と思った。

箔をつけるための「名士」枠というか。毎週いろんな結婚式に呼ばれてスピーチしてそう。

この人の出番こんなんばっかりだなw

 

バシル・バルバロッサ

「座っているだけ」だったって言っちゃったよw

初登場だっけ? やっぱ先祖と同じく「(CV:大塚明夫)」なんかな、とか思いました。

 

円卓の騎士

円卓の騎士の構成メンバーって、

「秘密結社的に裏で定められて継がれてきた」

とか

「グレートサイレンの遺した13枚の符牒を継いだ者」

的なイメージだったんですけど、なんつーかこう意外と臨時的というか、

「呼ばれたから来たわ」

「ジークさんお招きありがとう&幹事お疲れ様」

「今回、すごい面子っすねwww」

「慧茄さん孫の看病があるって今回は欠席っす〜」

「わたし初参加ですヨロ〜」

的な、オフ会みたいな集まり方だな、とw

 

「円卓の騎士」の権威の裏付けって、

「もともと偉い(強い・有力者・情報持ち)こと」

「ラント陛下に選任されたこと」

ぐらいなんかな。

ダイ・グに託された証拠のアイテムを出したアラン・リーが一番ちゃんとして見える。

(でも、そのダイ・グ本人を軽視していた元老が指輪ぐらいで「ドョオ…」ってなんなよw)

 

じゃあ、明後日?明日?ぐらいに4月号の感想を。

 

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#永野護デザイン展 に宮崎からクルマで行ってきた #fss_jp #ロードスター

tokorozawa-sakuratown.com

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ということで行ってきました。

4泊5日の予定で出発したんですけど、結果的に3泊4日になりました。

往路

展示会を訪れる前々日にフェリーで宮崎を出発して、船中泊でした。

 

ダイジェスト。

www.youtube.com

宮崎のフェリーターミナル。

 

神戸行きフェリー。

 

シングル用の船室。

 

船内サービス。

 

大浴場もあるよ! 夜と朝2回入った。 窓から海が見える。

 

暇なので溜まったブログでも書こうと思ったら電波が入らなくてネットに繋がらないので早く寝たら5時に目が覚めた。

 

神戸に入港。朝の7時半ぐらい。

 

神戸で朝マックして、いざ東京へ。

 

愛知あたりのSAで昼食。ざるきしめん初めて食べたけど美味しいねコレ。

 

ホテルはサクラタウンから7kmほど離れた東久留米駅前の東横インに、展示会当日の前と後で2泊しました。

 

東久留米は手塚治虫が最期に住んだ街とのことで、駅前にBJとピノコの像。

 

 

当日

丸一日、展示会用の時間をとりました。

9時にはところざわサクラタウン、角川武蔵野ミュージアムに着いた。

 

10時の開場に備えてもう行列できてたけど、急ぐこともないかと隣の神社に参拝。

交通安全のお守りを買いました。

 

下見がてらに展示会に1回入場しました。

・この日はとても寒く風も強くて、客はみんな防寒に厚着だったんですけど、ミュージアム内は常識的に暖房がかかっていたので、結果、みんな暑くて脱いだ上着が邪魔そうでした

・展示会内はトイレも、座れる椅子もないです

・2時間ほど下見して、一度会場を出て、ご飯食べて

駐車場に停めてあるクルマで休憩がてら仮眠

 

2回目入場。

・カバンも財布も上着も全部クルマに置いて、パーカー羽織っただけに手ぶらの身軽な格好で再入場

・15時ぐらいに再入場して結局閉館の18時まで会場にいたんですけど、16時半ぐらい過ぎると客が帰路につき始めて、17時過ぎには会場ほぼ無人になって独り占め状態にw

・それまでに全ての展示と解説テキストは読み込んでたので、

 「もう図録買う必要なくね?」

 ってぐらい「撮影可」のすべての展示をゆっくり接写して回りました

 図録も注文したけど

無人の会場の風景。

ブルーハーツの『リンダリンダ』の歌詞に

ドブネズミみたいに 美しくなりたい

写真には写らない 美しさがあるから

『リンダリンダ』(ブルーハーツ)より

という歌詞がありましたけど、原画群はそういう感じでした。

もちろん「ドブネズミ」じゃなくて「写真には写らない美しさ」という意味で。

なんつんだろ、「商品」になる手前の「作品」の持つオーラというか、

「商品」には写ってなかった筆の跡や修正した跡などが眼前、数センチの距離に克明に残っていて、

「あー、時間と空間の向こうで、永野護がここに筆を添えていたんだなあ」

というマテリアルとしての実物の迫力というか。絵もデカいしね。

ちょっと

「2,000万円ぐらいで一枚売ってくれねえかな…」

と下世話なことを考えたりしました。ウチに持って帰りたかったw

名画を収集するお金持ちの収蔵家ってこういう気持ちなんですねえ……

 

というわけで、「風景」以外の「作品」の写真のアップは控えます。

だって写真になっちゃえば原画じゃなくなっちゃうじゃないdon't U θink?

 

が、資料としては、

1〜17巻の表紙イラストのタイトルと解説が一堂に会してしかも写真撮影OKとか捗る。

あっブレ……

 

あと気になったり「へ〜」って思ったテキストとして、

「FSSマナー」的に、近々サリオンの婚姻に関わる本編エピソードか情報開示が近い、その前フリですね。

 

オペラピンクは3女神の他にタイフォンも、そしてその4人だけなんだ。

タイフォンなんなん。

 

 

東久留米の東横インに帰って、もう一泊。

 

復路

 

www.youtube.com

大変疲れました。

思ったんですけど、宮崎から東京に展示会に行く際は、クルマで行くより安くて早くてラクなので、飛行機がオススメです。

 

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FSS (NT2024年2月号 第19巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

前々号から「第19巻相当」としているのは特に根拠はなくて、

「なんとなくそんな感じかな」

という感じです。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

17巻の感想をまだ書いてなかったので書きましたけど、17巻の感想は全然書いてません。何を言っているの?

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あと年末に読んで面白かった漫画のまとめ記事を書きました。

aqm.hatenablog.jp

あと年明けに漫画以外の良かった買い物まとめを書きました。

aqm.hatenablog.jp

あと今月は久しぶりに、公称発売日より1日早い1/9(火)の昼に、定期購読で月刊ニュータイプが届きました。関東から遠い宮崎県なのに。

サンキューKADOKAWA! 定期購読、いいね!

store.kadokawa.co.jp

みんなも月刊ニュータイプ、定期購読しようZE☆

 

(扉絵)

「永野護デザイン展」に関する情報公開テキスト、エストと作者自画像のツッコミ&開き直りの漫才イラスト。

その他、扉絵前にMk2のレジンキットの広告が1ページ。

本編後にもLEDとZAPのカラーイラストを添えた見開き2ページを使って、「永野護デザイン展」の諸元情報のテキスト類。

 

(本編)

円卓の騎士たちの列の中からジークが登場、元老たちに口上を述べ、護衛に指名したクリスティンのみを伴ってダイ・グの病室へ。ダイ・グに心境を述べ、ある人物から託されたある「アイテム」を取り出す。

「『花の詩女 ゴティックメード』のトリハロンとベリン、ついにその名前が連載本編に……!」(ニュータイプ2024年2月号より)

 

(所感)

扉絵

「デザイン展」に関する永野護本人の意気込み肉声をスタッフが細々した情報を加えて清書したっぽい雰囲気。

末尾の「デザインズ7」のとこだけは本人が直接書いたっぽいですね。

エストの「ちゃんと見るのに3回くらい行かないといけなくない?」というツッコミに対して、作者自画像は「夏に発売できるかも?な18巻の作業中」とのこと。

まあ開催まで1ヶ月切るところですし、当然「デザイン展」に関してはもう作者本人の手は離れてるんでしょう。

 

デザイン展について

eplus.jp

・開催初日(2/10・土)から3日間のみ、日付指定チケット(先着順販売)で入場 

・開催初日(2/10・土)に別ホールで、

 -映画『花の詩女 ゴティックメード』の上映会

 -トークショー(NT誌によると「永野護、川村万梨阿、井上伸一郎(予定)」

 ※チケットは抽選販売

会期途中から「図録:展示作品収録画集」を販売予定

 去年の新潟のお三方の再現ですね。

ちょっと気をつけないといけないのが

・2/10の、展示会入場チケットと、トークショー&上映会のチケットは、別っぽい?

 ので、展示会のチケットだけあってもトークショーは観れないし、トークショーのチケットだけあっても展示会には入場できないっぽいのかなコレ。

ので、初日に行く人が

「2/10は展示を観てトークショーも観るぞ」

 と思ったら、両方のチケットGETしないといけないんですかね。

更に、

・展示会入場チケットは再入場不可

・展示会場は10時〜18時

・トークショー&上映会は13時〜15時過ぎ

なので、運よく抽選でトークショーのチケットGETできても

「2/10は10時から展示会、13時からトークショーと映画、15時過ぎからもう一度展示会を観るぞ」

と思ったら、トークショーのチケット以外に展示会入場チケットが2枚要りますねコレ。

なので2枚買いました。

トークショーのチケットGETできなかったら2枚も要らないので、1枚誰かにあげるか、それか当日までにどうにかFSS好きの彼女作って2人で行くわ。

なお、「図録販売は会期途中から」とのことで、

「図録が欲しかったら会期後半に行かないといけないのかなあ」

と当初思ってたんですが、

会場に足を運びさえすれば、事後に購入できるチャンス(通販購入権)が設けられるようです。

会期中に宮崎から所沢に、2回も3回も行くのはさすがしんどいwので助かる。

なお、NT誌の次号の公称発売日はデザイン展開幕の直前、2/8(木)とのことです。

 

ジーク

前号の感想で「春闘みたいw」と書きましたが、アレね。

団体交渉の途中で突然、労働組合側から

「実は敵対的TOBで新しく筆頭株主になって議決権独占してる、ジークさんです」

って紹介されて

「はじめましてこんにちわお前らクビ」

って言う人みたい。

「春闘」から流れるように「買収された株主総会」にw

ただこれ、「正当な権利」というよりは、どっちかというと「立憲君主制を旨とする帝国国家の制度バグ」ですよね。

サイレン・ザ・グレート(トリハロン)が意図的にこの制度バグを帝国に仕込んでいたとすると、彼は立憲君主制・議会政治の限界がくることを、あらかじめ予見していたことになりますね。

あるいは、詩女の未来視からの助言によるものか。

襟元、ナイトマスターの紋章?と、フィルモアのマークと、このシュペルターマークのような、そうじゃないような紋はなんでしたっけか?

 

元老たち

ジーク、まだ

「朕である!!(クワッ」

しかしてない時点で「ビクゥッ」ってもう心折れてるけど、なんなんお前ら。

ケツのリモコンバ○ブの電源入れられたみたいなリアクションですけれども。

ジークの顔がよっぽど怖いのか、声がよっぽど怖いのか、名前がよっぽど怖いのか。

だからこそ、度々暗殺を試みたのか。

アドーやティルバーなどの元老を

「皇帝に代わって帝国の暗部をあえて担う切れ者たち」

と過大評価してた時期が自分にもあったんですけど、アレね。

陰謀しか能がないくせに、それだけ警戒していたジークに謀略戦でここまで外堀埋められてることが完全に寝耳に水の、割りとボンクラさんな終わり方でしたね。

まあFSSのやられ役って、割りと最後あっさりしてるよな。

 

あの名

「サイレンじゃないの?」

と思ってたら、違ってて、見たこと・聞いたことはあって、確かに古い名なんだけど、正直なんかあんまそんなピンとこんかった。

まあフィルモア人じゃないしな俺。

まあ、ここで

「サイレンである!!」

つってもアドーから

「それさっき俺が訊いた時お前『クワッ』ってなって話そらして無視したやん…」

ってなるしな。

 

ダイ・グ

生きてて健康なら、病臥するダイ・グの側に居て然るべき、チャンダナが居ない…

 

特徴的な目をした少女

はいー、ワスチャの旦那候補レースからジーク脱落〜。

フィルモア皇帝と詩女の「運命の恋?」、三度目の正直、成るか。

成れば、天照の星団大侵攻に対抗し得る大同盟に繋がる、ビッグカップルですが…

(カラミティが無くなるまでは)

あとカイエンの血と、パルスェットの血?が、更に後世に繋がる可能性もわずかに。

 

フンフト

でもジーク前に死にかけた時に中に入ってたサイレン出てきたよね。

アレもテンパった璃里と読者が見た幻影なんかしら。

 

手紙

この手紙が、『花の詩女 ゴティックメード』の、真のエピローグかもしれないですね。

ベリンがああ見えて

「トリハロンチャン☆に攫われて(爆)一緒に温泉旅行♨︎とか行きたいナー(核爆)、ナンチャッテ(^_^;」

とか、おじさん構文丸出しの手紙が出てきたらどうしよう。

そもそも手紙の封筒が未だ封蝋された状態なんですけど、これジーク中身まだ読んでなくね?という。

たぶん「ベリン→トリハロン」の手紙のオリジナルではないと思うので、フンフトやトリハロンはさすがに読んでると思うんですが。

 

あと、この章のタイトルコールのクリスティンが、未だ影が薄いですね。

剣聖・強天位・小天位・黒騎士などの称号に次いで並び称される称号の割りには、強キャラ感も正直やや薄いまま、ここまで来ちゃいましたが。

 

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#ファイブスター物語 17巻 評論(ネタバレ注意) #fss_jp #niaff

「17巻 評論」と言ったな、あれは嘘だ。

2023年の3月10日に17巻が発売されたんですが、

連載について毎号分、毎月割りと一生懸命書いているもんで、単行本が出ても特に新たに書くことがありまへん。

なので毎回、FSSの単行本の感想記事は書くことに困ってます。

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なので本当は無理して単行本の感想記事を書く必要もないんですけど、年末の「今年面白かった漫画まとめ」みたいな記事に並べるために記事を立てておきたいんですよね。

今年は幸い書くネタがあったんですが、3月以来「年末までに書けばいいや」と思ってるうちに、気がついたら12月30日になってしまいました。びっくりしちゃう。

 

今回も内容の感想の話は記事の末尾に連載時の感想記事群のリンクをつけておくので、内容の話はそちらをご覧になってください。

連載時の細切れ感想なので、17巻を通して読んだ感想とはまたちょっと違うかもしれませんが、まあそれはそれで。

「神々の戦い」みたいだった16巻から、物語は再びジョーカー星団へ。

騎士とファティマとゴティックメードに再び話が帰ってきて、現在や未来のミラージュ騎士たち、特にカイエンの子マキシの、異母兄のデプレや天照との初対面など重要シーンが目白押し。

また長年の間、詳細が不明だった4代目黒騎士バンドライン・ゴールのルーツも明らかに。

 

永野護に会いに行くの巻き

Twitterで「永野護作品公式アカウント」をフォローしてたら、2月の頭にこんなお知らせがリツイートされました。

自分は来年で50歳になりますがうち37〜38年ぐらいFSSと永野護のファンです。

が、一度もまもるに会ったことがない!

敦盛の

「人間五十年、化天のうちをくらぶれば、夢まぼろしのごとくなり」

に従えば来年以降いつ死んでもおかしくない、とまでは平均寿命が伸びた現代人として言いませんが、折り返し地点は過ぎてます。たぶん。100歳まで生きたらどうしよう。

ということで、自分が生きてる間に永野護に会いに行くことにしました。

川村万梨阿氏と井上伸一郎氏の3人セットで登壇、というのがまた良いですよね。

転勤族の自分は2〜3年前からは宮崎在住なので、新潟ちょっと遠いけど。

 

新潟国際アニメーション映画祭は2023年が第1回。

niigata-iaff.net

公式サイトは12/30時点で、内容が2024年の第2回のティザーサイトに変わってますね。

 

というわけでチケットのオンライン販売開始と同時に購入。

 

映画祭の会場は新潟市内の複数の会場に分かれますが、『花の詩女 ゴティックメード』上映会場は新潟市民プラザというところでした。

www.livewalker.com

前列の薄く表示されてるところは関係者・記者席なので、一般席としては最前列・正面グループのカドの、良い位置が取れました。

最終的には満席でしたが、様子見の人が多かったのかチケットのオンライン発売開始直後の出足は鈍く、見てから買うの余裕でした。

 

イベントのチケットは押さえたので、あとは旅程。

イベントの開始が18時過ぎで、終了が21時ぐらいになると思われ、そこからその日のうちに宮崎に帰れる便はないので、新潟で一泊することに。

 

というわけで3月19日、宮崎出発。

 

大阪伊丹空港で乗り換え。

 

新潟到着! 人生で新潟県に足を踏み入れるのは初めてです。

 

空が高くて遠くに雪化粧の山々が見えて、景色が良いところ。という第一印象。

 

泊まったJALホテルから新潟市内を撮った写真、矢印の高層ビルが会場の新潟市民プラザ。

 

帰りの飛行機の窓から新潟市内を撮った写真、が新潟駅、が新潟市民プラザ、が泊まったJALホテル。

空港からタクシーでホテルに、チェックインしてから時間に余裕があったので「なんか食おう」と、再びタクシーで新潟駅前に。

 

タクシーの運転手さんが

「観光ですか?」

とお約束の話を振ってきたので、ド正直に

「新潟国際アニメーション映画祭ってのやってて、

 好きな漫画家の永野護ってのがトークショーやるってんで、宮崎から来ました!」

とお返事すると、映画祭やってることは運転手さんも認知してました。

「自分もけっこう漫画好き!」

と運転手さんがおっしゃるので、好きな漫画家を尋ねると、

「なんといっても高橋留美子先生です!」

と断言してました。

高橋留美子先生は新潟ご出身で、「世界に誇る新潟出身の大作家」として地元のアイドル・英雄なんだそうです。

そりゃそうだよなあ。高橋留美子が地元出身だったらめっちゃ自慢したくなるわ。

「映画祭の審査員かなんかで、『うる星』アニメの監督とかやってた押井守も

 いま新潟に来てるはずですよ」

と教えてあげると、

「マジですか? 押井守も!?」

とびっくりされてました。

「あ、押井守の名前知ってるぐらいにオタクなんだ」

「高橋留美子は『先生』呼びだったけど押井守は呼び捨てなんだ」

と思いました。

 

新潟駅前でタクシーの運転手さんがお勧めしてくれたへぎ蕎麦屋さん。

美味しいと思ったことは憶えてるけど9ヶ月も前の話なので細かいことは忘れたので食レポ無理。

 

腹も満ちていい感じで時間も潰れたので、再びタクシーでイベント会場の新潟市民プラザへ。

 

こうなって

 

会場ついた。

トークイベントは映画の上映前に行われました。

 

井上伸一郎きたー。

「月刊ニュータイプ」立ち上げ時の副編集長・二代目編集長、『FSS』初代編集担当、角川書店(3代目法人)社長、KADOKAWAグループ副社長などを歴任した後、現在はKADOKAWAグループのフェロー職。

この新潟国際アニメーション映画祭のなんとかプロデューサー、要するに実行委員長。

あと映画『時の詩女 ゴティックメード』のプロデューサー。

永野護・川村万梨阿との出会いは1981年、前職のアニメック編集者時代に、新宿での「アニメ新世紀宣言」の設営を担当し、そこでまだ学生だった永野・川村の両氏と出会う。

要するに、永野護をそそのかして『FSS』を描かせ『ゴティックメード』を撮らせ新潟まで来させた張本人、「永野護のプロデューサー」みたいな人。という印象。

KADOKAWAの編集や幹部も歴任したので、当然、他の仕事もたくさんされていて、庵野秀明の『逆襲のシャア友の会』でもインタビューされた一人で、また庵野と共に富野由悠季にインタビューも行った人。

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好きな作家に若いうちから関わって一緒に育つという、「オタクなサラリーマンの夢」みたいなキャリアの人ですが、人前で喋ることにも慣れていて、流暢で穏やかで滑舌の良いトーク。

井上氏から上映前後の注意事項として、

「写真撮影は登壇直後の挨拶時と、トークショー終了後のフォトセッション時に」

とのこと。

というわけで、永野護・川村万梨阿夫妻、登場〜。

永野護の「井上氏の大学生の息子」っぽさがすごい。

時間も40分ぐらいだったかな、質問コーナーとかもなかったですけど、そこそこFSSオタクな自分も初めて聞くような話がちょこちょこありました。

お、カメラ目線でストラトブレード。

初めて声を聞く永野護の印象は、井上氏と比べるとボソボソ喋りなんですけど、緊張してたりキョドったりは全然してないというか、むしろ態度でかいというか、陰キャ感のない「自信満々のオタク」という感じでした。というか作家だしな。

割りと作品や文章から感じる印象のまんまやね。

あと、

「喋るマイクぐらい自分で持て」

と思いました。

全体的に、めんどくさいことを全部、井上氏と川村氏に丸投げしてる甘えん坊将軍というか、ログナーとアイシャに苦労かけっぱなしで当然のような顔してる天照陛下みたいでした。

というわけで、トークイベントは盛況のうちに終わり、フォトセッションを経て登壇者は退場、映画の上映会に。

専用のスクリーンじゃない割りに、音響よかったな。

mantan-web.jp

帰りの飛行機の窓からの、新潟のなんとか山脈の景色。

 

途中で富士山も綺麗でした。

自分が生きてるうちに生・永野護に会えたので、もういつ死んでも悔いは…

いやいや、『FSS』完結を見届けるまでは死ねませんやん、結局。

 

2024年2月からは所沢で初の「永野護デザイン展」が開かれるということで、

tokorozawa-sakuratown.com

こないだ注文したロードスターが1月中旬に納車予定なので、

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 ドライブがてら会場の所沢までクルマで行ってみようかと思うんですが、

16時間半かかることがわかりました。

幸い、宮崎-神戸間で「夜7時頃出発して朝8時頃に到着する」カーフェリーが、ガソリン代+高速代よりお安く出ているので、神戸まで寝ながらワープして、

宮崎カーフェリーWEBサイトより

宮崎カーフェリーWEBサイトより

 

運転を神戸-所沢間にすれば片道7時間。

朝8時に神戸を出れば、昼の3時に所沢に着く計算。

会場が18時までなので2時間ぐらい展示を見て、所沢で一泊して、翌朝もう一度展示を少し見て、神戸に戻ればフェリーに間に合う、という感じ。

強行軍過ぎてトラブルが起こった際の対処や展示をゆっくり見る余裕がなさすぎなので、もう1日休みを取って、どっか関東の良さげな温泉とかで一泊増やすのも良いですね。

 

17巻収録話の連載時の感想記事リンク

この17巻の続き、18巻相当分のお話も、単行本に必要な18話分程度の連載はたぶん完了してて、現在は19巻分の連載をやってると思います。たぶん。

相変わらず休載なしの連続掲載が絶賛継続中なので、お前らもニュータイプ毎月買えよ。

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じゃあ、終わりです。

「17巻 評論」とか嘘ついてすいませんでした。

 

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FSS (NT2024年1月号 第19巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー Both3069」。

扉絵コミで12ページ。

前号から「第19巻相当」としているのは特に根拠はなくて、

「なんとなくそんな感じかな」

という感じです。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

2月に所沢で永野護展、初の個展とのことで。

tokorozawa-sakuratown.com

自分は現在、公称発売日が金曜日の月刊ニュータイプが定期購読なのに翌週の月曜日に届くぐらい関東から遠い宮崎市に住んでいるんですが、こないだ注文したロードスターが1月中旬に納車予定なので、

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 ドライブがてら会場の所沢までクルマで行ってみようかと思うんですが、

16時間半かかることがわかりました。

幸い、宮崎-神戸間で「夜7時頃出発して朝8時頃に到着する」カーフェリーが、ガソリン代+高速代よりお安く出ているので、神戸まで寝ながらワープして、

宮崎カーフェリーWEBサイトより

宮崎カーフェリーWEBサイトより

 

運転を神戸-所沢間にすれば片道7時間。

朝8時に神戸を出れば、昼の3時に所沢に着く計算。

会場が18時までなので2時間ぐらい展示を見て、所沢で一泊して、翌朝もう一度展示を少し見て、神戸に戻ればフェリーに間に合う、という感じ。

金曜夜 宮崎

→(フェリー)→

土曜朝 神戸

→(高速道路)→

土曜昼 所沢

→(1泊)→

日曜朝 所沢

→(高速道路)→

日曜夜 神戸

→(フェリー)→

月曜朝 宮崎

で、強行軍なら普通の週末で行けそうだなあ。

噂の、「日本で唯一制限速度が120km/hまである東名高速道路」を走れるのも良いですね。

強行軍過ぎてトラブルや展示をゆっくり見る余裕がなさすぎなので、もう1日休みを取って、どっか関東の良さげな温泉とかで一泊増やすのも良いですね。

まもる本人が展示を訪れる日程があればそこに合わせるのが理想ですけど、そんなのわかってたらみんなその日に殺到するから事前告知しないに決まってるわな。

まもる、なんか宮崎みやげ持ってくから、所沢に行く日決めたらメールくれ。

ニュータイプの発売日に絡めて、大阪で早売りのニュータイプ100冊ぐらい仕入れてその日のうちに未発売の所沢で転売叩き売りしようかな。嘘ですロードスターにそんな荷物積めません転売なんかしません。

でもこれ、2月上旬に行くと関ヶ原あたりで雪で高速道路が通行止めになったりするとアウトだねw

 

閑話休題。

以前に注文したグッズのコレ、

u-treasure.jp

ミラージュZAPのシルバーリングが11月末に届きました。

 

こんな感じで、

 

こんな感じで、

 

こんな感じ。

精緻・繊細な細工ながら、見本と違って彫った部分に墨入れされてなくて全部シルバーなのと、やや老眼気味のせいで「よくわからん」という感じでしたが、

シルバーなんで2週間ほど付けっぱなしにしてると酸化して徐々に黒ずんできているので、

酸化・黒ずみがある程度進行した後に研磨にかけたら、良い感じで墨入れになって花十字が目立ちそう。

でもやっぱこんぐらい、腕時計の文字盤のロゴと同程度に細かいので、

「なんかごちゃごちゃしててかっこいい」

になってしまうんですがw

今月号見ると、形状と花十字の位置的に、ZAPの前腕部の盾(ソードストッパー、今はなんて呼ぶんでしたっけ)の形をしているんですね。

あと「老眼でよくわからん」ってツイートしたらU-TREASUREの公式から「いいね!」されました。

いいのか?

 

(扉絵)

ZAPのカラー画、「デザインズ7」の発売告知。3/8(金)、6,600円、B4判、192P。

 

(本編)

謎の甲冑騎士たち「円卓の騎士」は後ろに儀仗騎士、三王家騎士団、ノイエシルチス全グループをも従えていた。元老たちの眼前に迫った円卓の騎士の前にアドー王が立ち塞がる。円卓の騎士の筆頭は兜を脱いで、口上を述べる。

「フィルモアの歴史が動く!「永野護デザイン展」「デザインズ7」もお楽しみに!(ニュータイプ2024年1月号より)

 

 

(所感)

扉絵

扉絵が見開きなので、ページカウント上、珍しく偶数ページに。

「デザインズ7」は嬉しいんですけど、自分は今は来月の納車のことで頭がいっぱいなので、そんな先のこと考えられません。

 

儀仗騎士、三王家騎士団、ノイエシルチス

雇い主である皇家、王家、シルチス各グループのリーダーすら知らないところで招集され参集してるって、すごいですね。ほぼ軍事クーデター。

ボォスにこんだけ帝国の指導層もフィルモア騎士も集結してたら、ボスヤンとかフィルモア攻める大チャンスやん。

円卓の騎士は「政治」をすっ飛ばして直接騎士に司令できる権限を持っていること、アルカナナイトとハイランダーはその指揮命令系統から外されていることがわかります。

「騎士組合」に近いというか。

そう見ると、「軍事クーデター」ではなく「ストライキ」、元老院と対峙は、経営者(王族・貴族・議員)と労働者(騎士)の団体交渉のように見えますねw

春闘だコレwww

 

黒髪ボブカットちゃん

三王家騎士団の先頭でフィルモア王家の旗を持っている黒髪ボブカットのかわい子ちゃんは誰?アラン・リー?

そうだとしたら、ブルーノを横目に少し微笑んでいるのは、ラルゴを通じた縁かしらん?

 

クリスティン・V

メガ盛り頭は璃里・ブラウ・フィルモアでしょうけど、クリスが呼ばれたのは、この場でジークの即位と併せて「エンペラーズ・ハイランダー」の戴冠までやってしまう気かな。

複数形の「エンペラーズ」はダイ・グとジークの「2代に跨って」という意味なのは変わらないと思うんですけど、彼女が立ち会う、皇帝が交代するその一瞬だけ「二人の皇帝」に同時に仕える、という意味が…あんま変わらんかw

 

茄里

茄里、デカ過ぎねえかwww

口上を先の「春闘」の喩えと照らし合わせると、要求は賃金アップではなく経営者の交代、というところ。

 

アドー王

騎士たちにも怯まない、茄里の王位継承権にも怯まない、そのアドー王が茄里の口上に怯んでいるのはなぜか。

①ジークが起つとは思っていなかった

②ジークと茄里が結託するとは思っていなかった

③元老のジーク暗殺計画がバレているとは思っていなかった

④水戸黄門の「印籠」シーンに相当するので、様式美として狼狽えてみせた

うーん、①+②+④かなあ。

 

 粛清

てっきり円卓の騎士が元老を全員皆殺しにするのかと思ってたんですが、茄里が口上で「殺し」や「力の支配」を否定しているので、そういう雰囲気ではなくなってしまいましたね。ここから元老皆殺しにしたらちょっと笑うw

ここから「逆転裁判」というか「大岡裁き」やら「遠山の金さん」が始まって、

「貴様らの悪事はお天道様がすべてお見通しよぉ!」

をやるんだとしたら…長くなりそうだなw

 

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FSS (NT2023年12月号 第19巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-3 エンペラーズ・ハイランダー Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

今号から「第19巻相当」としているのは特に根拠はなくて、

「なんとなくそんな感じかな」

という感じです。

  

他の号はこちらから。

aqm.hatenablog.jp

以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

先月号の感想記事を1ヶ月遅れで2分前にアップしたのでそっちも読みなさい。

aqm.hatenablog.jp

 

こんなエントリーがあったので、

togetter.com

こんなブコメをして、API連携でTwitterにも流したんですが、

島本和彦先生が「島本和彦は二人いらない」の尾田栄一郎だったらの例えに涙 そして田中圭一先生は悪夢を見る

永野護を100人ぐらいに増やして力を合わせてFSSを100倍のスピードで描いて欲しい #fss_jp

2023/11/09 23:55

b.hatena.ne.jp

お前らスターやらいいね!やら押しすぎや。

 

島本和彦先生が「島本和彦は二人いらない」の尾田栄一郎だったらの例えに涙 そして田中圭一先生は悪夢を見る

AQM >永野護を100人にした所で100人が勝手に自分の趣味に没頭したりキャラの服のデザインで喧々諤々になって更に進まない未来になるだけでは。

2023/11/10 00:13

b.hatena.ne.jp

島本和彦先生が「島本和彦は二人いらない」の尾田栄一郎だったらの例えに涙 そして田中圭一先生は悪夢を見る

確かに永野護先生が100人に増えてもスピードアップする気がしない。

2023/11/10 02:35

b.hatena.ne.jp

お前らみんなひどい!でもわかる!

 

まあ冗談で、昨今の永野護を「遅筆」と謗る資格がある漫画家はおよそ存在しません。

ただ作品の構想のスケールがデカすぎるだけです。

 

ちなみに『FSS』の連載スピードが100倍になると

・単行本の新刊、20ヶ月に1冊のペースが、1ヶ月に5冊、1週間に1冊以上のペースになる

・1ヶ月に1話の連載ペースが、1日に3話の連載ペースになる

ので、たぶんほとんどの読者が振り落とされて、自分は会社を辞めるか『FSS』感想ブログ記事を辞めるかを選ぶ必要があります。

 

アクリルパネルやらアクリススタンドやらは正直ぜんぜん興味ないんですが、

グッズといえばそういえば

u-treasure.jp

指輪はいつ届くんだったっけ?と思って見返したら、

11月末でした。

まあ、指輪も「要るか?」って訊かれたら、特に要らなかったけど…

 

(扉絵)

エンペラーズ・ハイランダー クリスティン・Vのカラー設定画。

珍しく解説テキストなし。

 

(本編)

フィルモア帝国ナカカラ離宮。ダイ・グの崩御を控え、元老院が手下の騎士で宮を意のままに封じ、中では元老たちがダイ・グの死後の利権を話し合っていた。離宮の中枢から追い出されていたクリスティンやアルカナナイトたちは、雨の中、超重武装の騎士の隊列が離宮に迫っていることに気が付く。

「突然現れた謎の集団、その正体は……? そして次号、重大発表!!」(ニュータイプ2023年12月号より)

 

 

(所感)

扉絵

特になし

 

ナイアス

「元老院の犯罪」の生き証人として、ジークの即位に合わせて司法取引・恩赦コースかな。

 

もえぎ騎士団と氷グループ

1コマで解散。無常。

まあ元老が全員死ぬなら、もう要らないしな…

 

ブラウマ・イク

不在とのことですが、イクってなんか変な設定あったよな…

って、イクも「円卓の騎士」なんでしたっけか?

 

ミヤザ

ダイ・グ自身、慧茄、アルカナナイト、クリスティンにそんな様子がないことから、円卓の騎士に内通して元老院の情報を渡して、更に襲撃を手引きしているのは、ミヤザの可能性が高いのかな?

 

円卓の騎士たち

ワンチャン、ダイ・グの最期を見送りに来た可能性はありますけど、十中八九、元老院の粛清、皆殺しにきたんだろうとは思います。

職務と本心の板挟みで苦悩するバルバロッサ騎士も、たぶん全員殺されるんだろうと思うと少々胸が痛みますが、まあ、しょうがない。騎士のお仕事だし。

諸々の情報から、クリスティンが死ぬとは全然思わないですけど、クリスティンやアルカナナイトが下手に円卓の騎士にダル絡みして余計なケガしなきゃいいけど。

さて、彼らを差し向けたのは璃里・ブラウ・フィルモア、もしくは彼女を筆頭とする円卓の騎士の合議によるものか、それとも、既に円卓の騎士によって選任され内定したであろう次期皇帝レーダー9の意向によるものか。

以前の扉絵のレーダー9の解説テキストを思い出すと、悪役が殺されるとはいえ、なかなか一方的なひどい虐殺シーンになりそうです。

 

「旧い悪役たち」の退場、世代交代

こないだの泉興京巴に続き、元老院も次号か次々号あたりで退場、デコースも近い将来ヨーンに倒される予定、と『FSS』という作品を序盤から引っ張ってきた悪役が立て続けに退場というか、一掃されることになりそうです。

あとはドーマ連合、ボスヤスフォート、の最期も近そう。先にジィッド死なねえかな。

悪役は世代交代でビューティ・ペール率いる(?)ディ・ヨーグン?でしたっけ?古代人間?に集約していく感じか。

デモンもゴリリダルリハがラキシスの配下になったし、近い将来『FSS』は

「主人公同士が相争う世界」

を経て、

「天照が悪役な世界」

に、なっていくんでしょうか。

 

「重大発表」予想

本命 「デザインズ7」発売日発表

対抗 単行本18巻 発売日発表

無印 あらたな立体模型の発売決定

大穴 WEB連載に移行、単行本も電子書籍発売決定

大穴 また休載してアニメ映画作ります

さあどれだ。

 

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FSS (NT2023年11月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり TRAFFICS4 Both3069」。

扉絵コミで15ページ。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

11月号の発売から1ヶ月遅れでこの感想を書いています。

同時に12月号の感想も書いているので、2分後、日を跨いでそっちの感想もアップします。

aqm.hatenablog.jp

なんで1ヶ月遅れたのかというと、特にたいした理由はないと言えばないんですけど、内容的にあんまりすぐ感想記事アップしたくないな、とはちょっと思いました。

この内容を、本編読むより先にうちのブログで知ってしまう人がいたら、やっぱちょっとヤですよねw

 

あとはまあ、FSS全然関係ないですけどクルマ買いました。

厳密には注文しました。9月末に。年明け、1月中旬に納車予定。

aqm.hatenablog.jp

ご経験ある方はおわかりになるかもしれないですけど、欲しくてたまらないクルマの納車待ちの期間というのは、納車が楽しみすぎて他のことが手につかないというか、どうでもよくなるんですよね。

なので「漫画読んでる場合じゃねえ!」って感じで、FSSの感想記事に限らずブログの更新自体だいぶサボりました。

まあ3ヶ月後なんてニュータイプ誌換算で3号分だと思えばアッと言う間…

いや結構長ぇな。

 

「漫画読んでる場合じゃねえ!」って感じでその間はAC6やったり、

 

スイカゲームやったり、

クルマ関係ねえな。

 

ForzaHorizon5で運転の練習をしたりしてました。

もちろん、そんなことで納車が早まるわけでもないので、真面目にブログの更新してればよかった。

実は17巻の感想記事も、まだ書いてないんですよ。

 

(扉絵)

Z.A.P.空間高速移動モジュール ルナ・アインハイト(ブーメラン・アインハイト含む)の設定画+解説テキスト。

 

(本編)

廃人状態から覚醒したヨーンはパルスェットへの罪悪感に苛まれた夜が明けると、アイシャに「罪を償うために騎士になりたい」申し出る。そこに光皇・天照が顕現、アイシャに、そしてヨーンに、勅命と、「道具」を下賜する。

「新たなミラージュ騎士、誕生へ。次号、『エンペラーズ・ハイランダー』!!」(ニュータイプ2023年11月号より)

 

 

(所感)

扉絵

旧LEDの「ブーメラン・ユニット」、「ルナ(ルーナ)・ユニット」のZAP化、GTM化。

ガノタには「デンドロビウム」で通じるアレ。

デザイン的にはZAP本体の意匠を取り入れつつも、明らかに「天使の翼」を意識したデザイン。

これが複数、天から舞い降りてくる姿を想像すると、

「ルナ・アインハイトシリーズ…完成していたの…」

🎵わーたーしーにーかーえーりーなーさーいー

 

こんなんいっぱいあるんだったらヤクト要らなくね?と思ったんですけど、作者もそう思ったのか、ルナのバスターランチャーは「土木用」とのことw

いつか本編で描かれると良いですね。

 

ヨーンの罪悪感と償い

ヨーンはパルスェットを死なせた、広義の共犯なので、パルスェットの死に対して罪悪感を抱くのは、人間としてはわかります。

ただ騎士としては、ファティマの死にショックを受けすぎ、優し過ぎで、

「やっぱ騎士、向いてないんじゃないの?」

とは。

「ファティマを道具のように使い捨てる」フィルモア流ファティマ道とは正反対なんだけど、なんだろう、どっちが正しいとかじゃなくて、武道に流派がたくさん在るように、「ファティマの扱い方」にもいろんな流派があるんだろうか?

まあ、「向いてなさ」が素質に直結して強さの原因となるのも、よくある話なんですけど。カイエンも色んな意味で騎士、向いてなかったよね。

 

その「パルスェットへの償い」が「騎士になること」になるのも、理路がよくわかりませんでした。

確かにヨーンが「騎士になること」はパルスェットが望んでいたことで、また「騎士になっていなかったこと」が原因でパルスェットは死んだんですけど。

 

騎士になって「何を為すのか」が完全に抜けてんですよね。

むしろバーシャ、エスト、そしてデコースへの固執は捨てるとすら言っている。

じゃあ、騎士になって、そして??? 

 

実は罪悪感と償いを背負っている騎士はヨーンの他に既に、少なくとも2人います。

一人はアーレン・ブラフォードで、君主の命で一般人たちを虐殺した凶状持ちで、それ故に「道具」としての自分を正しく扱ってくれる君主に巡り合うことを期して放浪し、最終的に天照に出会いました。

もう一人はクリスティン・Vで、幼少期に一般人の上級生を撲殺した同じく凶状持ちで、フィルモア老人クラブに諭され、その償いとしてフィルモア国民への奉仕者としてフィルモア騎士になりました。

 

要するに、剣の主を持たずに力を持ち過ぎた騎士能力持ちというのは、高確率で「凶状持ち」になる、鞘に収まっていない抜き身の剣のような危険物であって、主人を持たないファティマに人権がないのと似て非なる意味で、本質的にはある種の被差別階級なんですね。

呪われた騎士。シバレース。

と、以前に提示されたテーマを、あらためて。

 

「何を為すか」がすっぽり抜けた、ヨーンの「騎士になってパルスェットに償う」は、ある意味「刑務所に入って罪を償う」と一緒なんです。

刑務所に入ってあれをやりたい、これをやりたいと思う奴はいません。

「刑務所に入る」が「罪を償う」に直結しているように、

ヨーンにとっては「騎士になる」が「罪を償う」に直結している。

 

本質的に、騎士は「あれをやりたい、これをやりたい」と夢を見てはいけない。

剣の主の奉仕者でなければいけない、誰を斬るかは主に決めてもらわなければいけない、ブラフォードの昔の主のように、たとえ主が間違っていても。

騎士に生まれてきてしまったことへの、ペナルティとして騎士になる。

呪われた騎士。シバレース。

 

被差別階級とは正反対の貴流で、騎士としての力を天照のために振るう夢を日々叶え続け、そのことに何の疑問も持っていないアイシャには、たぶん理解できないと思います。

 

アイシャ

なので、まあ、アイシャも困ります。

この子は、騎士になって、いったい何がしたいの?

 

デウス・エクス・マキナ

デウス・エクス・マキナ(deus ex machina、羅: deus ex māchinā デウス・エクス・マーキナー)とは、演出技法の一つである。古代ギリシアの演劇において、劇の内容が錯綜してもつれた糸のように解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法を指した。 

ja.wikipedia.org

機械仕掛けでないことを除けば、天照は要するに「デウス・エクス・マキナ」をそのまま漫画のキャラにした存在なんだな、と。

 

ドラマとしては正直、建て付けが古いです。

独立不羈で鳴らした若者が、会ったこともない王様の家来になれてめでたしめでたし。

本当は内心やりたかったことを、たまたま勅命してもらえて、ラッキーだったね。

偉い人のお墨付きがもらえて、認めてもらえてよかったね。

唯一、自分を認めてくれた社長のために、モーレツに24時間がんばるぞ。

 

FSSの熱心な読者ではない、普通の人から見た今回の話はそんな感じでしょう。

まるで昭和の高度経済成長期やバブル期の物語です。

「自分の人生、自分の価値は、他人に決めさせず、自分で決めよう」

という近代の個人主義の流れに逆行するもので、令和に読む話とは思えません。

 

これはそもそも、専制国家世界観の騎士(武士)の話であることと、相手がデウス・エクス・マキナであったこと、なにより、天照のセリフのとおり現実の1980年代に既にプロットが決まっていた話がようやく描かれた、ということが大きいんでしょう。

 

実際、現実が令和の世であることを忘れて、皇帝と騎士の話であり、神様の話であり、そして40年越しのプロットであることを知っている身としては、今回のエピソードは感無量です。

時代の流行に乗りつつ、時代の流れに逆らうのもまた、この作者らしくも感じます。

そもそも作者が歴史・大河を描いているつもりであれば、例えば『太平記』や『三国志』や『燃えよ剣』に対して、

「感覚が古い」「令和っぽくない」

との指摘は的外れもいいところでしょうし。

 

「アイシャの役目」

これは、「辞表を受理した」と思って良いんでしょうか?

 

勅命

ブラック3襲撃に際しても報復を具申したサリオンに自重を命じた天照が、今さらデコース打倒を命じる理由がよくわかりません。

「機は熟した」ということ、デコース排除がバッハトマ崩壊のきっかけになるということ、なんだろうとは思います。

どうももう、天照を漫画の一キャラとは見れなくて

「デウス・エクス・マキナ」

「作者の名代」

「読者代表」

というメタな存在としての色眼鏡で見てしまって、

「一読者としてヨーンがデコースを倒すところを見たいだけだろう」

「実はパルスェットのファンで静かにキレてんのか?」

「年表(あるいはモナーク・セイクレッド)にそう書いてあるからだろう」

とか思ってしまいますね。

 

AUGE=HA型GTMモルフォ

なんで「アゲハ」なんて名前なんだろうと前から思ってたんですけど、今月号でようやく気づきました。

どうしても名前に「AUGE」を入れたかった、ただそれだけですねw

これ、ネイパーのアレなのか、アトロポスが壊したアレのレストアなのか、どっちなんでしたっけ?

 

「まったく別の名 あの名」

「ジークボゥ」でも「サイレン」でもない名前ってなんだ? 「レーダー」のこと?

 

あ、「単行本のクライマックスにGTM(MH)登場」の恒例に倣うと、もしかして今号までが18巻で、次号からが19巻だったりします?

「18巻相当」が2022年の6月号からで、

aqm.hatenablog.jp

今号で18冊目なので、ちょうどいい頃合いかな?

 

ということで、次号、12月号の感想はまた2分後ぐらいに。

 

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FSS (NT2023年10月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり TRAFFICS4 Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

お前らすぐ「クリスティンはGTMの操縦ヘタ」とか言うけど(言ってない)、ロボの操縦ってすげー難しいんだからな。

『AC6』、一見、洋ゲーっぽい雰囲気ながら日本のロボ・メカ文化の要素たちが仄見える正統後継という感じですげーかっこよくて面白いです。

オペレーター役の「エア」も無機質ながらどことなく人間味が覗いて、なんとなくファティマっぽい。

ネットの天位級の攻略動画とか観比べると、ハイアラキがカイエンに説いた

「MHは手足の延長」

の意味がよくわかります。

技量がある程度拮抗している場合「マシンの性能」はもちろん大事だけど、「マシンの性能」が下手クソを上手くしてくれるわけじゃないのよね…

そういえば、昔は『バーチャロン』好きが有名だったまもるは『AC6』はやってんのかしらん。

ヘイ、イソノ! レッツ・プレイ・アーマード・コア!

機体デザインには有名メカデザイナーも複数参加ということで、『AC7』にはぜひ永野デザインの機体も! フロムが『FSS』をアクションゲーム化でもいいよ!

 

(扉絵)

ファティマ・バルタン。カラー設定画と解説テキスト。

 

(本編)

ヨーンの顛末に激昂するジークに対し、アイシャは胸中を曝け出し、和解。ジークは覇道に向かい、アイシャは身を引くことを考え、そしてヨーンは…。

「覚悟を決めたジーク。正気を取り戻したヨーン。それぞれが進む道は……!?」(ニュータイプ2023年10月号より)

 

(所感)

扉絵&テキスト

出番が近いのね。

サヤステ家にはもともとバルタンの他に静が居たはずですけど、養子?のミューズにバランシェ・ファティマの静をつけて、宗家のイゾルデに銘無しのバルタンなんですね。

なんでそうなったんだろう。

ミューズの期待がそれだけ高かったのか、それかクローム・バランシェ作の時点で静はまあ若いファティマで、バルタンの方が古株かつサヤステ家の象徴ファティマな感じなんでしょうか。

こう、ルーン騎士団とローテ騎士団はミューズとデコースの対決の時もそうでしたけど、後詰というか、騒動の鎮圧役がハマってる感はありますねw

イゾルデは今もメヨーヨの客将? ということは、あそことあそこの仲裁役が「非常に重要な役目」?

 

ミラージュ騎士たち&ファティマたち

アイシャが天照以外から呼び捨て&「お前」呼ばわりされてるとこ初めて見て、リアクションに困って固まっとるw

大御所をドツき回すハマタにドン引きしてる若手芸人みたいw

 

ワスチャとメナー

帰ったと思ったらまだおったんかい! 聞こえてるんかい!

 

アイシャ

「鉄の女」のようでいて、出番が多いだけあって実は作中、よく泣きます。

憶えてるだけでも、ラキシスが天照に嫁いで失恋が確定した時、そして光皇救出戦で天照のもとにたどり着いた時、に次いで今回が3回目。

今までは天照絡みでしか泣かなかったんですけど。

 

ミラージュ騎士としても政治家としても全巻皆勤賞キャラとしても、筆頭王家コーダンテ家の代表として(ある意味、作者の便利に)獅子奮迅の活躍をし続けてきましたけど、実は家庭を顧みずに仕事に没頭する「昭和型の仕事人間」タイプだったことが明らかに。

両親がシナーテ家によって暗殺されて、気弱な妹への接し方がわからず距離を取り、家族を喪い家族を捨てることで「失うものがない」かのようなブーストかかってんですね。

天照への片恋と、家族をパージされた/したことが、アイシャの強みと弱みの表裏一体に。

 

「弱さ」の質がワスチャととてもよく似ていて、ワスチャはヨーンの、アイシャはワスチャの、それぞれ「(愛する)人の弱さ」への接し方がわからず目を逸らす、距離を取る、逃げるところがすごくよく似てます。

ワスチャ、そこにおるんやから直接言うたれよ。

ちなみに現実でも、大病や大怪我や障害を得た身内から目を逸らす、距離を取る、逃げる人というのは、たくさんいます。

ジークのいうとおり、鉄面皮の下は情に脆くてやわやわなのをあまり隠せていないところ、人間臭いというか、天然の人たらしですよねw

 

シトロン・メナー

ジークがアイシャを赦す言葉を述べているときの、メナーの表情。

クールで無表情な子なんでセリフがないと情緒がよくわかんないとこありますよね。

「親友(ワスチャ)をほったらかしの実姉(アイシャ)」を冷ややかに見る目線にも、

「また人たらしで赦されて…」という冷ややかな目線にも、

「筆頭王家が情けない」というメナー家としての冷ややかな目線にも、見える。

「ワスチャの護衛」以上の役割、物語への寄与の仕方がイマイチまだよくわからないキャラ。

王族・貴族で、身内を引き立てて身の振り方の面倒を見るのは当主の義務なので、ワスチャを無位無冠の無職(大学生?)の独身で居させてるのは、自らが結婚しなかったことと併せて、明らかに筆頭王家当主としてのアイシャの瑕疵です。

「オロオロといつも頼りなく…」

って、アンタが例外的に鋼鉄製なだけで、アイシャもワスチャも本来は専制国家の「お姫様」なんですよw

 

ジーク

アイシャに悪意があったわけではないのを理解して和解しましたけど、怒りの矛先が自分とはちょっとズレてるな、とは。

ヨーンは、野垂れ死んでもいいんですよ別に。自身の選択だし、もう大人だし。

アイシャがちょっかいかけようが、かけまいが、どっちみちヨーンは素手でデコースに挑んで死ぬか死にかけるかなのは一緒なんだから。

そんなことより、ヨーンの野垂れ死にの運命に、パルスェットを力づくで巻き込んだよねっていう。

 

「まったく同じ言葉」

11巻と13巻を読み返したけどよくわからなかった。

「あの子こそが本物の…」

本物の…なによ!

 

もう一度アイシャ

ジークの正体に全然気づいてない「風」だけど、ミラージュと典星舎は大丈夫か。

あえて知らんふりなのか。

ブラウ・フィルモアは一目でちゃあの正体に気づいてたけど。

 

ゆだった〜

なんだっけこれと思ったけど、13巻読み返して、ちゃあがクラーケンベール・メヨーヨとジークに渡した例の「友好の証」か。

 

那里

那里自体は「うちの妹が引きこもりでなんとかかんとか」みたいなラノベのヒロインみたいなルックスだなw ぐらいしか、今のところないですけど、ナイアスの助命フラグはここか。

わざわざピンチになってわざわざ助命して、ということは、物語に対してナイアスの役割ってなんかあんのかな。

 

4カードの帽子

アラン・リーだっけこの子。ラルゴの親戚の。

何この帽子、近い将来アルカナナイトの上に立つ暗示かしらん。

 

もう一度ジーク

青春と決別して、いざ!という感じですけど、

アイシャに対して最後、

「(天照と)絶対に敵対したくない」

と言い残して行ったことの方が後々重要っぽい。

「敵対しない」伏線なのか、「したくないのに敵対する」伏線なのか。

 

もう二度アイシャ

自分は読者としてアイシャがいい奴なのでとても好きですが、ヨーンはともかく、駒のようにパルスェットの運命を狂わせた責任が、「いい奴」なだけに在ると思ってます。

けどそれは読者感情としてであって、作中のAKD(の王族・貴族・政府)、例えば東の君あたりの論理で言えば、ヨーンは騎士のなり損ないのフリーのチンピラで、パルスェットはそのパートナーの銘無しで、2人ともミラージュ騎士団どころかAKDの国民ですらないんですけど、アイシャほどの大幹部が引退する理由になりますかね?

誰に対する責任でミラージュ騎士を辞めるの? 俺が「彼女にフラれたので会社辞めます」ってぐらい、理由になってなくない?

ブラフォードをはじめ、一部のミラージュ騎士たち個人々々としてはヨーンに対する期待も多少あったとは思うけど、AKDの公的な立場では、私的に使役してた他国?のフリーのチンピラと銘無しのファティマが死んだり死にかけたりした「だけ」ですよ。

「スキャンダルでミラージュ騎士団の名誉を汚した」として退団したシャーリィは結果的に片腕を失いましたけど、天照が止めなかったらあのまま喉をついて死ぬ気だったぐらい、「退団は死をもってのみ」だったはずでは。

アイシャ、死ぬ気なんかな。

アイシャ自身が、自分の身と引き換えにしていいぐらい、

「こいつ育て終わったら自分はミラージュ辞めてもいいわ」

ってぐらい、次世代ミラージュ騎士としてヨーンに期待して入れ込んでいたんだろうか?

 

ヨーン

こっちはこっちでフォークで自殺しようとして、思い出の匂いで思いとどまる。どん底終わりかな。

実は「昭和型の仕事人間」みたいだったアイシャと少し似てて、

視野狭窄して「バーシャ」と「デコース」と「パルスェット」しかないと思っていた人生に、実は他にも大切なものが在った。

もうヨーンはデコース倒して「騎士の中の騎士」になったら、騎士廃業してお世話になった人たちに恩返ししながら余生を過ごしなさいよ。

ところで、ヨーンはジークとアイシャの会話を聞いてないので、アイシャとワスチャが姉妹であることをまだ知らないんですよね。

そこは物語的に大事なのか、大事じゃなくてたまたまなのか。

 

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FSS (NT2023年9月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり TRAFFICS4 Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

他の号はこちらから。

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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(余談)

マツダのロードスターを買うことにしました。

新型がまだ発表もされてないので入手できるのはまだだいぶ先ですけど。

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十数年、クルマなし生活を続けていて特に必要でもないんですけど、なんか欲しく、というか乗りたくなっちゃって。

つい厨二病ゴコロで白い車体に花十字とか、黒い車体にオレンジの勾玉とか、銀色の車体にシュペルターマークとかをカッティングで小さくワンポイント入れたくなりますけど、自重しますw

 

(扉絵)

「ブラック・エンペラー〜漆黒の皇帝 フィルモア帝国239代皇帝・レーダー9」

のカラー設定画と解説テキスト。

他、今後の刊行予定など。

 

(本編)

ヨーンがバッハトマに嵌められたことを察知したミラージュ騎士・カイダは、脱走者・抜け忍として追われるアーリィを救出。一方、ヨーンは精神崩壊しており医師はアイシャに、彼の騎士能力の除去を勧める。そのやり取りを、見舞いにきたワスチャとジークが聞いてしまう。

「ジークの怒りが爆発!アイシャはどう受け止めるのか……?」(ニュータイプ2023年9月号より)

 

(所感)

扉絵&テキスト

レーダー9については後述。

フィルモア帝国の旗騎に「マッハ・シャルトマ(マーク4)」があるので、クバルカン法国を併合するのかな、とも思ったんですが、その割りには法王が駆る「破烈の人形(マーク3)」は旗騎に叙せられていないので、ちょっと謎っちゃ謎です。

旧の「カーディナル・バング」ですよねコレ。バング周りは設定変更が多すぎてよくわからん。

旧設定のカーディナル・バングの騎士だったはずのイゾルデ・サヤステの、ライバル筋のフィルモア騎士、ナイアス・ブリュンヒルデが捕縛されて死刑を待つ身ですけど、なんか関係あんのかな。あ、違う、アレはノンナ・ストラウスか。

わからん、全然出番もなくて活躍もしないのに設定ばっかり多い上にコロコロ変わってもう全然わからん。

パッと思いつくのは

①「サヤステ返して」パターン

もともとドナウ帝国の出の家系であるサヤステ家のイゾルデ・サヤステが、ナイアスの後任としてマッハ・シャルトマごとフィルモア帝国に召還されるパターン。

 

②「移籍・レンタル移籍」パターン

ミューズの法王就任で役目を終えたイゾルデがGTMごとフィルモアに移籍(亡命?)する、もしくはレーダー9の要請でミューズ法王がサヤステをフィルモアに出向させるパターン。サヤステ家はもともとフィルモアからクバルカンへの出向っぽいとこありますよね。

 

③フィルモア帝国とAKDがクバルカン法国を併合するパターン

フィルモア帝国がクバルカン法国を侵略、もしくは平和裡に併合し、マッハ・シャルトマ(マーク4)を鹵獲もしくは譲渡されるパターン。

破烈の人形(マーク3)がフィルモアの旗騎でない理由は、AKDのミラージュに鹵獲される、もしくは譲渡されるから。根拠は、ログナーが破烈の人形(マーク3)をミラージュマシンとして駆る設定。

ログナーの設定との整合性考えると、③が一番説得力ある気もしますね。バキンラカン帝国が属国になるなら、クバルカン法国もそうなったって全然不思議じゃない。それが「グレート・ショルティ連合」なんかな。

ミューズ法王は我々読者から見ると「主人公格」のいい奴なので、もう一人の「主人公格」のレーダー9に滅ぼされたり傘下に降るのはピンとこないですけど、レーダー9から見るとそもそもミューズ法王は同じ立場にあった皇帝ダイ・グの苦しみに寄り添わなかった無能な法王なので忖度する理由ないし、フィルモアがクバルカンを滅ぼしたり傘下に治めたりするのはもっと後年でその時には既にミューズは法王を引退している可能性もあるし。3159年ってミューズまだ法王やってんのかな?

少なくともログナーが破烈の人形に乗る未来はほぼ確定してますしね。

クバルカン法国がフィルモア帝国に平和裡に併合されるパターンは、

「カラミティ星崩壊に備えて団結しよう」

もしくは

「AKDに対抗して団結しよう」

で、なくはない話。

 

デザインズ7は一応年内目標とのことですけど、去年も秋頃に

「『緋色の雫』は年内完結」

と言いつつ伸びましたし、この作者のメタ・スケジュールはあんまり当てになりません。

むしろ自分で決めたスケジュールに納まらない発想が後から飛び出して(作中で語られるところの「プリマ・クラッセ」というやつの一端ですね)メタ・スケジュールが遅れるところにこの作者の本領があるとも言えるので、あんまり自分で言ったスケジュールにこだわらないで欲しいな、と思います。

そもそも自分は「本編>設定資料」派ですし。

 

ヨーン

またカミーユに似ちゃって…星がバァーッって。

 

アーリィ

逃亡中で追っ手に位置把握されるにも関わらず、絶交されてるかもしれない返事のこない相手にLINEを送り続けるのを我慢できないメンヘラ・ストーカー器質、いかにもアーリィだな、とw

でもマルターだけは無事に逃がそうとしていて、ファティマを道具として使い捨てるフィルモア騎士たちよりも立派な人間性だ。よく巴なんかの部下やれてたな。

 

カイダ

今号でもっとも株を上げた人。

作品当初からいた「忍者(暗殺者?)騎士」の設定がようやく活きました。

FSSはこの手の「死んだ設定」「眠ってる設定」を抱えたキャラが多すぎるので、新たな設定増やすのもいいんですけど、それ以上に作った設定をちゃんと活かしてあげて欲しいな、と思います。

ので、今の自分は「本編>設定資料」派。

 

泉興京巴

もう二度と登場しなさそうな初登場キャラが語る巴の思い出とかどうでもいいというか、「間違っていなかった証」ってあのブサイクな死に顔が「笑って死ねた」って言うのかな。

 

医師

騎士の面倒見る、騎士能力持ちの医師っていないのかなってちょっと思いましたけど、ミラージュ騎士のディッパ・ドロップスとか普通にいますね。

まあ光帝の代理人たるミラージュ騎士を、ヨーンの24時間介護に専従させるわけないか。

 

ワスチャ

本編初の姉妹そろったのシーンが、こんな形になるとは。教師と生徒みたいね。

あらためて、ワスチャはFSSの登場人物で王族で騎士ですけど、極めて「普通の人」なんですね。

身内の変貌や病気などから目を逸らしたくて、面倒を見たり見舞いしたりを敬遠する人というのは現実でたくさんいますし、自分も身に覚えがあります。

「普通の人」からしたら、ヨーンの妄執はそりゃ怖いよ…

 

ワスチャの同行者

後ろ姿がどう見てもヒュートランには見えないというか、剣聖マドラ?

いや、ベレー帽だからシトロン・メナーか。あの目が細い子。

 

ブラフォード

MOBみたいなつまんねーセリフ…主が変わって落ち着いただけで、犬体質は治らんな。

って思っちゃうので、このシーンでこのポジションに置かれたことが貧乏クジというか…

 

アイシャ

 ・ヨーンの廃人化に今さら逡巡する

 ・ヨーンとワスチャの関係を今さら知って狼狽える

など、先述のブラフォードと同じくメタに「そういう役どころ」とか「人間らしい」とか言ってしまえばそれまですが、ここのところのアイシャは愚鈍で無能でダサすぎる。

ヨーンとワスチャが同じ学校で学年も近いことなんて、典星舎によるヨーンの身上調査でわかってたはずなんですけど、

①典星舎が調査・報告していなかった

②アイシャが報告をちゃんと読んでなかった

③アイシャは報告は読んだが、自分の家族の人間関係と仕事の人間関係を結びつけられないバイアスが働いた

④アイシャはワスチャを「子ども」と侮って、国際情勢に関わる人間関係から完全に除外して考えていた

のどれか、という感じでしょうか。③と④の複合かな。

③のバイアスは現実でもよくありますよね。「仕事や学校」と「家庭」はマルチバース的な別世界なので、そこが急に結びつくと脳が混乱します。

ワスチャとクラーケンベールの関係とかも、もしかしてフォローできてないんですかね?

 

ジーク

自分はパルスェットが死んだ時に、こんなことを書いたので、

後述するが、『FSS』が始まる前から「こう」なることは予見され、予見されていることを作者自身も知っていた中で描かれたアイシャが、「こう」なることを予見できなかったとするのは無理がある。

星団を代表する強騎士に対して復讐心に燃えて血気盛んで、でもGTMを持たない騎士の出来損ないの若造に、ファティマだけを与えれば、巻き添えになったり盾になったりでファティマが「こう」なることは十分予見できた。

読者と違って「主人公補正・ヒロイン補正でなんとかなるだろう」という希望的観測をもつ理由も、アイシャにはなかった。

そもそもGTMを持たない騎士のなり損ないにファティマだけを与えて、どうするつもりだったのか、何をさせたかったのか。

「パルスェットに情が湧いて、情に負けて、そのうちヨーンが騎士になる」

と思っていたのであれば、「結果的に」それは叶ってしまうかもしれない。

アイシャはパルスェットを「道具」「奴隷」「家畜」として見事に使いこなした。

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ジークには共感しかありません。

強いてアイシャを擁護するとすれば、一兵卒を道具として使い捨てにするのは特にジョーカー星団の王侯貴族としては別に当たり前なんですけど、「出来のよいお姉さん」とはレイヤーの違う話ですよね。

というのと、本心は

「見どころのある可愛い男の子を、善かれと思ってパトロンとして育てようとしてやらかした」

だけで、悪意や「王侯貴族の傲慢」があったわけではないとは思うんですけど。

 

レーダー9の恐怖政治も、見たところその対象範囲は王侯貴族と政治家と騎士までで、民衆に何かしたとは書かれていません。

その後、フィルモア帝国の善玉キャラが増えたので錯覚しそうになりますが、ギエロがシューシャの死体を河に投げ捨てて、その価値観を良しとしてむしろ誇らしげに訓戒としてイキっている時点で、フィルモア帝国上層部は基本的に因習に囚われて疑問に思わない人間のクズの集まりなので、レーダー9に粛清されるのはしょうがない。

その場合、ナイアスとか普通に死刑になって終わりそうですけど、どうなんかな。

また無駄に設定を抱えたまま見せ場もなくキャラが死んじゃいますが。

ドリュー・ゼレとかもこのまま今後出番がなかったら、「別にいなくてよかった無駄キャラ」になってしまいます。

前にエストを「人間だったら人間のクズ」と書きましたけど、レーダー9が黒騎士を襲名せずにエストを娶るのも、

「この人間のクズを野放しにしてヨーンの不幸を再生産させられない」

という、幽閉・拘束目的なんじゃないのか、と。

 

・ジークがヨーンを差し置いてエスト(もしくはバーシャ)を娶る状況

・ワスチャ、アーリィ、桜子とヨーンのミラージュ内での四角関係

・「ジークとヨーンがそれぞれ別の方向から魔導大戦を終焉に向かわせる」とは

・星団中の騎士が見守る戦い

・ヨーンがミラージュ永久欠番になる理由

・アイシャがミラージュ引退する理由

・ジークが最終的に即位を決意する理由

のすべてに辻褄が合って、きっかけを与え、もしくは解決できる結末を、自分は一種類しか予想できません。

 

ジークはフィルモアの複数の王家の血を引く血統から「三色の皇子」とあだ名されていますが、

・レーダー1とダイ・グの理想・意志

・パルスェットの血

・ヨーンやワスチャとの友誼

という「三色」も持ってるんですね。

 

次回ですが、逆ギレしたアイシャがジークにビンタ、

「うちのジークになにすっだ!」

とブチ切れた璃里・ブラウ・フィルモアが乱入して来てアイシャに襲いかかり、止めに入ったマドラとログナーも交えて星団一武闘会が開催されるとはオラびっくりしたぞ!

絶対観てくれよな!

 

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FSS (NT2023年8月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり TRAFFICS4 Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

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    • 零零
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以下、宣伝と余談のあとにネタバレ情報を含んで論評しますので閲覧ご注意。

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FSS (NT2023年7月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

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FSS (NT2023年6月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

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FSS (NT2023年5月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

このシンジくん可愛いなw

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-2 終わりの始まり Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

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    • デコース
    • ヨーン

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FSS (NT2023年4月号 第18巻相当) 評論(ネタバレ注意)

ファイブスター物語、連続掲載継続中。

「第6話 時の詩女 アクト5-1 緋色の雫 Both3069」。

扉絵コミで13ページ。

  

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