必殺技が毒殺未遂、という登場人物の中で主人公が一番卑怯な格闘漫画。
異種格闘トーナメントの1回戦、第4試合、超重量級キックボクサーvs無敵無敗の大横綱、相手を殺さないよう常に自分に禁じ手を課してきた重量級パワー型同士のガチンコ決着。その後、陰謀編。
格闘漫画ではだいたい主人公のかませ犬が多いパワー型の、しかもパワー型同士の対戦がガチンコで描かれるのって珍しい気がする。そりゃなかなか描けないわ、こんなん。
主人公がアレな漫画とは思えない、もうこの試合勝った方が優勝でいいだろ、っていう壮絶な死闘。誰が描いてもたいがいは面白くなるはずの異種格闘戦を、こんな風に描けるのは木多だけだ…
「あとは君が好きな道を選びなさい」 ああ…
「平年よりやや早く 東京に桜が咲いた」 ああ… ああ…
