

ポンポさんを読んっだぞー!
2巻、じゃなくで続編の「2」が出て話題なので。1冊で完結してるので「2」と記事分けました。
非リア充ゆえの妄想に満ちたインナースペースを抱いて映画監督を夢みる死んだ目をした製作アシスタント・ジーン君を狂言回しに、映画製作の天才・ポンポさんの映画創りを描いた、作り手側の映画もの漫画。
他、世界的映画プロデューサーの爺ちゃん、一人立ちを目指す若手の人気女優、オーディション30連敗の女優の卵、10年仕事を断り続ける伝説的な名優など。
ポンポさん(年齢不詳)、表紙のとおりパッツン前髪&ツインテの4頭身という小学生みたいなルックスながら「ニュー・シネマ・パラダイスは長いから嫌い」と傲然と言い放つ明快なポリシーと素質を見抜く眼力を兼ね備える自信満々の映画製作の天才。いや知らんけど。小さな伏線で天才を天才であるように見せるのが上手い。
泣かさんかなとする漫画じゃないんだけど、唯一フルカラーだったあの見開き、恥ずかしながらちょっとウルッときた。
映画人の夢を結晶化させたような150ページ、うるさく語るだけあって1冊を駆け抜けるような映画的な構成もお見事。
これはいいものだ。