「みんなの気持ちはうれしいけど
あたし別に出ていくわけじゃないもの」
「ちょっと遠い学校に行くだけ
ちょくちょく帰ってくるし」
「あたしの家はここだから」
離婚で父が、再婚で母が鎌倉の家から出て行き、支え合ってそれぞれ社会人に育った三姉妹、幸、佳乃、千佳。生き別れの父の訃報で葬式に駆けつけると、腹違いの妹が。三度結婚した父の最後の妻で連れ子もいる継母と、慣れない土地で暮らすことになる妹。見かねた幸は一緒に暮らそうと告げ、三姉妹は四女・すずを加えて四姉妹に。
で始まった、1巻の第1話から既に名作、実写映画化もされた、鎌倉を舞台にした四姉妹のお話も12年かけて最終巻。
最終巻も四姉妹それぞれの恋に出産に旦那の消息不明にと色々ありつつ、すずが中学を卒業、女子サッカーの特待生として「ちょっと遠くの高校」へ。
すずが鎌倉へ来るところから始まったこの漫画は、すずが「行ってくる」場面で静かに幕を閉じました。
深夜0時のkindle配信開始を待ちながら、あらためて1巻を読み返してたんですけど
「卒業証書を肩に後ろも見ずに駆け出していく」
「あんたはもうあの時の泣き方も笑い方も忘れた小さな女の子じゃないのね」
ほんとにね。