#AQM

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#山を渡る -三多摩大岳部録- 1巻 評論(ネタバレ注意)

「なあ 俺たちこういう事して楽しいんだが あんたらは楽しかったか?」

「俺たち普通の新歓とかよく分からねぇし」

「やまはいつも楽な事ばなりじゃない」

「でもきっと 山岳部で体験する山の世界は
 今まで3人が見た事もやった事もない」

「冒険だよ」

伝統の三多摩大学山岳部は、人数不足で廃部の危機に瀕していた。部員は3年2人、2年1人のわずか3人。

新入生で見学に来たのは、秋田生まれの運動嫌い、長野生まれの虚弱体質、北海道生まれの読書好きの3人の少女だった。先輩部員たちはなんとしても逃がすものかと、正式入部に向けてあの手この手で勧誘する。

体験入部で高尾山登山とキャンプ飯、三種の神器その1・お古の雨具のリペア、その2・お古の登山靴のリペア。合間合間に先輩たちは、後輩たちが見たら尻込みして即退部するようなガチ登山。

新入生たちが高い用具はあきらめて、部室のお古を丁寧に丁寧にリペアして磨いた登山靴を見てワクワクしてる様子が微笑ましい。

全然ユルくない登山をHARTAコミックスらしく文学的にハイテンションに。

2年のゴリラ女・黒木がルックスは可愛いのに雑でゴリラで残念な感じだけど、山を登ってる姿だけはすごくかっこいい。