亜弓さんが一人芝居「ジュリエット」でアカデミー芸術大賞を獲った際に、月影先生がマヤに出した条件が
「2年以内に同等の賞(芸術大賞もしくは日本演劇協会最優秀演技賞)を獲れれば、
姫川亜弓共々、紅天女を演じる女優のコンペの挑戦権を与える。
獲れなければ姫川亜弓に決定する。」
というもので、一度は追放された演劇界に復帰する、前巻「ふたりの王女」終了までに作中で約1年半が経過。
ので、紅天女への挑戦権へのマヤの最初で最後のチャンスが次の舞台。
「ふたりの王女」での姫川亜弓にヒケをとらない好演で、マヤに演劇・TV・映画と大量のオファー。マヤが選んだ作品とは。
ここまで影が薄かった舞台の演出・監督に初めてスポット。意外と長いつきあいになる鬼才・黒沼監督、共演者には初めて桜小路くん。
万全の体制で臨んだはずの舞台の思わぬ落とし穴、黒沼の起死回生の秘策。
平行して月影先生が療養のため失踪、速水真澄とマヤの一瞬のロマンス、速水真澄の見合いが同時進行。
良くも悪くも作品全体に大きな影響を与える人物たちが、一見MOBっぽく新登場する「紫の影」前編。
逆境と貧乏をアイデアと才能と乗り切るいつものマヤ。わんこモードが大変可愛い。
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