#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#売国機関 1巻 評論(ネタバレ注意)

東西の大国に挟まれ緩衝国として強制的に戦火の舞台にされた小さな共和国に、両大国の都合で今度は強制的に平和が訪れて一年。

強制された屈辱的な平和、両大国と唯々諾々と安保条約を結ぶ政権に不満を募らせる左右の過激派は政権を「売国奴」と罵り、暴徒・テロリストと化す。

前線で血を流し友を亡くしながら平和を勝ち取った「塹壕貴族」たちは、平和をすべての脅威から死守するべく、特務機関・軍務省法務局公衆衛生課独立大隊「オペラ座」、蔑称「売国機関」を設立。「平和の敵」と化した市民たちへ銃を向けた。

「幼女戦記」の原作者による情報・防諜・公安な感じの新作。作者の表現がことごとく陰惨かつ偽悪的で問題作のように見えて、やってることは「攻殻機動隊」の原作とそんなに変わらない。

最前線インテリ主義というか、銃前に身を晒し戦友を亡くしながら戦って平和を勝ち取った軍人の、口舌で大義の戦争を主張する「平和ボケ」した市民に対する嫉視と蔑視の混じった優越感。

うるさいネットイナゴを殴って黙らせるようなスカッと感、ある種のハードボイルドの類型のような気も。出版は・・・新潮社w

奇しくも3作とも主人公は中身がゴリラな一応女性で「少佐」だね。

 

aqm.hatenablog.jp

 

(選書参考)

blog.livedoor.jp