#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#エーゲ海を渡る花たち 1巻 評論(ネタバレ注意)

「行こう!クレタ島へ」

「一緒に旅をしよう!」

15世紀半ばイタリア半島北部、エステ辺境伯フェラーラ侯爵領。
世界への憧れを抱く商家ロセッティ家の令嬢リーザは、恋愛物語に興味津々の同世代の令嬢達との社交に馴染めずにいた。通称「跳ねる嬢」、じゃじゃ馬。

ある日、町を訪れた異国の少女に旅の話を聞こうと声をかけたリーザ。異国の少女オリハは黒海北側の半島クルムから諸事情で流れ、今はヴェネツィア領クレタに妹を探して旅をしているところだった。

思い立ったが吉日、当主代行の姉を説得してリーザとオリハのガールミーツガールからの癒し系な少女中世旅行。アドリア海を抜けて地中海の真ん中、クレタ島へ。

じゃじゃ馬のリーザが大半のコマで口半開きで可愛いなw

例によって世界史音痴なせいでほとんど知らない世界なので逆に読んでて楽しいです。ややマイナーらしいこの時代・この地域が好きなだけあって当時の衣食や風俗を楽しそうに描写。

中世で女の子2人で大丈夫?って感じですけど、作者があとがきで曰く「優しい世界」の話にするとのこと。作者は初単行本とのこと、おめでとうございます。

時間と場所を超えて旅行してるみたい。地図を片手に読むのオススメ。

 

(選書参考)

blog.livedoor.jp