#AQM

あ、今日読んだ漫画

#蒼き鋼のアルペジオ 17巻 評論(ネタバレ注意)

タカオ、また表紙にしてしまったんですか?

1巻から再度通読してもうバッチリ。

近未来、世界の海は謎の侵略者「霧の艦隊」により制圧され、各大陸・島嶼は孤立した。人類社会vs「霧の艦隊」の世界で、海軍学校出の少年と相棒で霧の艦隊を出奔した潜水艦イ401「イオナ」の主人公たちが対立構造の終結を模索する。という近未来SF。

霧の艦隊への切り札を危険な海を渡ってアメリカへ輸送。が縦軸。
霧の艦隊が美少女人格に顕現し交流して人間社会への理解を深めていく。が横軸。

作話・作画ともに高レベルですけど、人類・霧の艦隊ともども一枚岩ではなく、闘争の裏で双方陣営内の各勢力がガンガン手を組んで協力し話が複雑に。

霧の艦隊の各自の自我が深まるごとに、「好戦的な悪役」は減っていき、人間と協調し、「なんでそもそも戦ってたんだっけ…?」ってなっていく。

少年漫画のバトル漫画の皮を被って、確かにバトルに入ると描写も精緻で展開も長いんですけど、本質的には超常の神々と人類の摩擦と外交と和解の話なので、勧善懲悪バトルを期待すると肩透かし。その代わり勧善懲悪バトルでは見られない複雑で味わい深い展開。

異文化コミュニケーション萌えとでも言うか。

 

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