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#とつくにの少女 7巻 評論(ネタバレ注意)

童話のような、寓話のような、絵本のような。見た目的には「魔法使いの嫁」に近い。あれが魔女狩りの時代の話だったらこんな感じなんかな。

古風で素朴だけど格調のある美しい絵柄、吉田明彦のデザイン画のようでもあり、宮崎駿のイラストや漫画のようでもある。

生贄として人の世を救済する力を持つとされる少女・シーヴァと、故あって彼女の守護者となった「呪われた者」・先生。

シーヴァの身を狙う、人の城から来た兵士たち。同じくシーヴァの身を狙う「外つ国」の「そとのもの」たち。

近巻では住み慣れた家に居ることができず逃避行となっており、今巻ではシーヴァを家に残して先生が外出した隙に先生・シーヴァともにカラス頭の兵士に遭遇し、2人とも重傷を負ってしまう。

「黒の子」とは、「おかあさん」とは、「白き神」とは、なによりもシーヴァの持つ力とは。多くの謎を残したまま、逃避行も終焉に近づいていく。

少女と怪物の逃避行ということで、有名どころだと映画「レオン」に近い作品。レオンのラストは「ああ」でしたけど、今作のラストはどうなるのか。

物語としては「ああ」はとても美しいんですけどね。読んでる身としては、ハッピーエンドを望んでしまいます。

 

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