

明治40年前後の北海道が舞台、日露戦争の二〇三高地で超人的な活躍をして「不死身の杉元」と呼ばれたけど上官半殺しにしてクビになった元軍人とアイヌの少女・アシリパのコンビを主人公に、網走監獄の囚人たちの刺青に刻まれたアイヌの隠し大金塊の地図を巡る少々血生臭い冒険もの。
財宝を狙う陸軍第七師団とかヒグマとかジジイになった土方歳三とか永倉新八とかチンポ先生とかシャチとかと戦ったと思った3ページ後にいきなり野生グルメ漫画になって味噌をうんこだと思われたりする。
ここ3巻ほど、樺太をロシアに向かって北上するアシリパ一行のパート、それを追う杉元一行のパートに分かれてて、今巻はアシリパ一行がメインのシリアス展開。
三八式の尾形とモシンナガンのロシア人スナイパーの雪中のしびれる駆け引きの狙撃戦。そのシリアスさを前巻の杉元たちに分けてあげてほしい。
北上するに従ってロシア人キャラが増えていきサンクトペテルブルクまで突入してしまいそうな勢い。ロシア皇帝暗殺事件とか飛び出してキナ臭い感じになってまいりました。
「ラピュタ」のドーラっぽい女傑も新たに登場。どうせこの人もメチャクチャなんだろうなと思うと活躍が今から楽しみ。
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