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#BEASTARS 13巻 評論(ネタバレ注意)

共通の言語を話す動物たちが直立歩行し制服を着て通う全寮制のチェリートン学園を舞台にした学園青春ミステリー。

主人公はハイイロオオカミのオス、不器用で心優しい照明係のレゴシ。ヒロインにドワーフウサギの魔性の美少女先輩のハル。

新入生歓迎公演を控える演劇部でアルパカが肉食獣の何者かに殺される事件が発生。事件の謎を縦軸に、若者たちの恋、友情、野心、陰謀、暴力、偏見、差別、社会の矛盾、断絶、反抗、情熱、いろんな切り口で描く青春群像劇。

上記は作品紹介用に書いたテンプレですけど、縦軸は11巻で決着が既について、今は長いエピローグなのか、次の章の序章なのかよくわからない。レゴシは学園を去りフリーターとして過ごしながら、肉食と草食で形成される社会と、自分について考えています。

この巻は今まで視界に入っていなかった海洋生物との交流が描かれ、彼の人生観をよりラジカルに複雑なものにしてくれます。

ちょっと「幽遊白書」の魔界統一トーナメント後のフワフワしたエピローグ群に雰囲気が似ていて、ある日ふっと終わりそうな予感も。

11巻までの緊迫感の代わりに得たものがある近刊2巻。難を言えば、ハルの出番がだいぶ少ないことくらい。

 

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