#AQM

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#シャドーハウス 2巻 評論(ネタバレ注意)

「あるところに貴族のまねごとをしている者たちが住んでいました
 人々は誰もその者たちの顔を知りません
 なぜなら顔がないからです
 そこで『シャドー一族』は彼らの"顔"として
 『生き人形』を従えることにしました」

奇妙な洋館を舞台に、不穏さや狂気をはらんだ童話の絵本のような、ゴシックで謎な世界観。「苺ましまろダークネス」というか「ファナティック三ツ星カラーズ」というか。

主人公で生き人形のエミリコ、その主人の「お影様」ケイト。

「亡霊」「こびりつき」「星つき」「お披露目」。

他の生き人形との共同作業を通じて社会性が描かれましたけど、イジメはあるわ、腹殴るわ蹴るわ、同僚がいきなりマミられるわ、別の同僚には虐待の痕があるわ、1巻以上に不穏です。不穏というか陰惨、狂気。可愛い絵と主人公のポジティブなのがまた、ギャップが怖えー…

お披露目っていうなんかハンター試験みたいのが始まったんですけど、ルールもよくわからないまま淡々と進んでいくのがまた怖い。

ゴシック・ロリータ・ホラーとでも呼ぶべきか、クオリティは高いんですけど、ちょうど「まどか☆マギカ」の序盤で蒼樹うめ絵とイヌカレー絵のギャップにおののいてた感じ。

 

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