「私 あの味を一生忘れないわ
この街の海と山と空も 絶対に忘れない」
愛媛の海辺の田舎町を舞台にした、ワケ有りお嬢様・セトと地元の男子中学生・六郎のボーイミーツガールと磯の海産物ハント&グルメの3巻、最終巻。
磯で釣りして潜って魚突いて貝をとって料理、ラブコメともまだ呼べないような淡い初恋、嫌なやつが出てこない牧歌的な世界観。
初連載作品らしく設定も話の運びもぎこちなーいwテーマ的に水着姿も多く女の子も可愛いのになぜかエロくなーいw
最終回は、セトの父親が田舎町にもたらした転機、子ども達の精一杯の抵抗、ハッピーエンド。少々ご都合な展開だったけど、最後まで作品にも読者にも誠実に丁寧に。
相変わらず謙虚なお人柄のあとがきが付いてて、本当はやっぱりもう少し描きたかったみたい。俺ももうちょっと読みたかったさ。
作品全体から感じる、少年誌向けの作品を青年誌に載せちゃったかのようなチグハグさ、ぎこちなくてエロくない不器用さみたいなものが、少年時代やら郷愁やら淡い初恋やらとマッチして、なんかこう…ハートの深いところが大事な何かを思い出す寸前まで行ってた気が…
初連載お疲れ様でした。次回作も楽しみにお待ちしてます。
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