#AQM

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#ふたりが家族になるまでに 1巻 評論(ネタバレ注意)

「これから家族になっていこうよ ジローさん」
「…フフ あははっ」
「…なに?」
「あぁ いや本当だなって」
「??」
「俺が前に言った言葉だけど プロポーズくさいね確かに あはは」

母子家庭の娘の女子高生・あさひ。ある日突然、母は海外赴任で単身赴任に。一人になる娘に、母親は娘の従兄、社会人のジローを同居の世話係として手配していた。家事できない系女子・あさひと、家事万能の無害系・癒し系・くまさん系男子・ジローの同居生活が始まった。

という、男女の同居もの4コマ。よくあるラッキースケベ系ラブコメに見えて、もともと家族じゃない者同士が家族になることを割と真面目にテーマに据えてて、ラッキースケベもありまてん。

漫画に限らずフィクションは多かれ少なかれ面白くするためにどこかで嘘をつかなきゃいけなくて、トレードオフでリアリティを損なうもんですが、この漫画では「娘を親戚の独身男に任せて旅立つ母親」と「超人的に万能で無害でいい人な男」という2つの嘘をついてます。

ご都合主義とかリアリティがないとか、言うのは簡単なんですけど、嘘のおかげで普通じゃ見えないものが見えてくるのも、フィクションの醍醐味かなあ、とか思いました。

500字を超えてしまって余談なんですけど、紙書籍版では「上巻」なのが、電子書籍版では「1巻」となっていますが、これは一体なんでしょうか???電子書籍の巻数ソートが「上」「下」だと上手く働かなかったりとかするんですかね?

 

(選書参考)

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