「けれど公演はまだ30日近くある
日に日に芝居の精度は研ぎ澄まされてゆくでしょう」
「あなたはその度に死を体験する
まるで自らに刷り込むように何度も何度も」
「朝起きた時まず目に入る家族を
昔の写真のように懐かしく感じたら気をつけなさい」
「あなたがあなたでなくなる前兆よ」
天才女優の卵・「夜凪 景」のサクセスストーリー、映画版のガラスの仮面。
4巻以来の蜷川幸雄と藤原竜也をモチーフにしたような舞台演劇編のエピローグと、新展開。
話題の舞台での好演と、胡散臭いギョーカイ仕掛け人の暗躍で一躍「時の人」になった景。
女優としての景の身を預かる映画監督・黒山の指示は一切の仕事をシャットアウトして「学校で普通の友達を作ること」だった。「普通」がわからず役者以外の友人の作り方も知らない景。黒山の意図とは。
「やめなさいシンジくん!人に戻れなくなる!」がシャレにならなく。
今巻は「高校生活、友達できるかな?」編。作品全体の中では趣向が変わった異色のエピソードなんでしょうけど、コメディも交えつつ「混沌と混乱と狂熱が俺と一緒に行く*1」ような青春もの。同級生の脇役3人がすごくイイ。
「だってフツーっていっぱいあるんでしょ?」
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