第三次世界大戦で人類が滅亡し、荒野には生き残りのギア(ロボット)たちが細々と暮らし、一部のギアはAI暴走で「狂機」と化した世界。
人類の唯一?の生き残りのメガネっ娘・ルゥは、温厚な学術研究用ギアのゼットおじさんに育まれ、また日課の探検でAKIRAが閉じ込められてる的な施設の中から出現したので拾った巨大なポンコツロボ・クロム、との3人でそれなりに静かに幸せに暮らしていた。
ある日現れた狂機によりゼットおじさんは破壊され、ルゥも絶体絶命のピンチに陥ったところ、クロムの巨大なポンコツボディの中から最強イケメン戦闘用ギアが出現、自らの未設定の基底プログラム(存在目的)を「ルゥを守護すること」とすることを申し出、ルゥの承認と同時に狂機をやっつける。
ルゥとクロムの2人はゼットおじさんのコアからの復元を目指し、ギアによる理想都市「ヘブンランド」を目指し旅に出る。
という、西遊記かオズの魔法使いかというSFでポストアポカリプスでバトルでロードムービーな冒険もの。
コメディ要素は薄めなものの作品の個性ってことで、可愛く格好よく詩情もあって絵も達者で戦うメイドさんロボも出てきて、少年漫画の新作1巻として文句なし。
(選書参考)
blog.livedoor.jp