#AQM

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#アルテ 11巻 評論(ネタバレ注意)

「相手の心の内を引き出すには…
 どうすればよいのでしょう」

「まず自分の心の内を相手に曝け出すことよ」
「自分の心を隠しておいて相手のを引き出そうなんて
 痴(おこ)がましいことだわ」

ルネサンス期のイタリア、フィレンツェで貴族の実家をおん出て徒弟制で男社会の芸術と職人の世界に身を投じたアルテ。貴族出身の若い女流画家ってことで、変わり種として業界で見下されたり重宝されたりする自分の立場に、柔軟に強かに折り合いつけて頭角を現していく。

スペインから長期旅行に来た正体不明の貴族令嬢・イレーネの接待役を兼ねて肖像画の製作を依頼されたアルテ。令嬢は気品と思いやりのあるいい人だったが、ただの貴族令嬢にしては警備は厳重すぎ、周囲は高貴に扱い過ぎていた。彼女の正体はスペイン・カスティリャ王国の王女カタリナだった。

アルテとイレーネの相互理解を深めるための語らいが描かれる巻。作中当時の時代背景を鑑みると主人公のアルテも相当進歩的な女性ですが、イレーネはそのアルテをして「普通じゃない…」と言わしめるモダンな価値観の持ち主。

「肖像画できた!ヤッター!」で終わる話じゃないと思うんだけど、どう話を持っていくんでしょうか。

 

アルテ 11巻

アルテ 11巻

 

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