冒険者のデイル(18)は森で夜営中、ボロボロで片ツノが折れた魔族の幼い女の子・ラティナに遭遇する。たどたどしい魔族語(呪文言語)で尋ねたところ、付近の茂みに彼女の親と思しき魔族の遺体が…
デイルはラティナを保護し、寝泊りする冒険者の酒場「虎猫亭」に連れ帰る。ラティナと、デイル、虎猫亭の夫婦、常連の冒険者たちとの新しい生活が始まった。
重たかった前巻から打って変わってほんわか日常回リターンズ。デイルの誕生月に向けてラティナのプレゼント大作戦。デイルの里帰りにくっついて初めての旅支度など。
今巻も、ラティナが、可愛いかったです。
ファンタジー要素を抜けばヨーロッパの中世相当の文化レベルなのかな、銀行システムはともかく、開かれた初等教育の整備とか、基本的に平和な異人種間交流とか、けっこう開明的な社会。貴族階級と戦争と奴隷の描写はなし。
まあ今のところほんわか日常ものなので、殺伐とした世界観じゃ成り立たねんですけど。
だからこそ3巻でドギツい人種差別感情が描かれたのは一体なんだったと考えると、今の展開自体が作品タイトル回収も併せてドラマチックな終盤に向けた伏線なんじゃないかといろいろ勘ぐってしまいますね。
aqm.hatenablog.jp