「勝手に人の漫画盗んで勝手に改変までして
なんで…私じゃ…カレンちゃんに…」
「? そりゃ… キミの漫画は読めたもんじゃないからね」
「だが… 素晴らしい戯曲だった」
そのうち読もうと思ってたら前巻からちょうど一月、4時間後に2巻が出るらしいので。
高校新入生の咲良はノートで部屋がいっぱいになるほど漫画を書き溜めていたが、幼少期のトラウマで黒歴史になっていた。
咲良が手違いで学校に持ってきたノートの1冊が、更に手違いが重なり知らぬところで演劇部の手に渡り、新入生歓迎会で劇として上演されてしまう。
自分の創った話が絶賛されるのを面映く思いつつも演劇部に抗議すると、演劇部の答えは思いもしない高校演劇の世界への誘いだった。
女優ものはジャンプ系列で「アクタージュ」とカブっとんな、と思ったら趣が違って裏方アリの高校演劇の青春もの。
先輩3人、新入生3人の小さな演劇部。中心人物のジャス子先輩は美人で芝居も達者な班目の女版という感じ。
演劇の、しかも脚本に脚光を当てる?作品らしくアゲてサゲてまたアゲて、ストーリーとセリフ回しがお達者。
内から湧き上がる、表現にかける情動の描写が熱い。鼻血を噴くヒロインは良いヒロイン。
(選書参考)
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