

「…子供の遊びですよ」
「俺には…芝居に遊びはあっても
遊びの芝居なんてねぇんだよ
いつだって本気さ」
AKB的なグループで総選挙13位ながら握手会でファンに「キモチワルイ」つって炎上、追放されるように卒業した元アイドル、無表情クールで人嫌いの愛。
すみれの花咲く頃、宝塚的な歌劇団に付属する養成機関・音楽学校への入学を果たし、そこで出会ったのは長身と強い体幹を持ち天然で天真爛漫で天才肌の少女・さらさ。
10代半ばで人生を自分の意思で歌劇に投じた"強い"女の子たちの、清く正しく美しく、熱くてシビアな楽しい青春。
寸劇「ロミオとジュリエット」の僅か4枠を賭けたオーディション、後編から結果発表まで。
前巻でジュリエット役で覚醒してみせた愛に続く、気弱な彩子の闘い。そして悩んだ末に主席の秀才と争うティボルト役を選んださらさの出番。ロミオ役はまさかの劇団四季的な劇団の元・カリスマ千両役者、そのオーラ。人間国宝の秘蔵っ子が見せる本領。
結果発表、4つの役は果たして誰の手に。
「かならず助六になるから」
効果的な回想、漫画にして繊細な表情の演技の説得力。
ああ…お前、齢16でなんて顔を…夢を諦めて事後を託す、その表情…
aqm.hatenablog.jp