「お命ちょうだいいたしました。」
弓道部の一年生たちの憧れの先輩・天才弓道家の咲宮先輩は、弓道を離れると食いしん坊でドジっ子で世間知らずで残念パンツでド天然な女子高生だった。だがその正体は、組織の指示で弓と矢で日々標的を射殺する暗殺者だった。
という、暗殺者コメディ。コメディと言ってもドジって殺せない的なやつではなく、毎話ごとに暗殺します。一話一殺。たまに五殺。
なんというか漫画全体にヒロインの天然が感染してるというか、間抜けでほのぼのとした日常パートと少々ファンタジーながらシビれる暗殺シーンのギャップで、読んでるこっちの頭がおかしくなりそう。
他の作品で例えたら、「それでも町は廻っている」の日常コメディを更にユルくして、それはそれとして歩鳥が殺し屋で毎話1人殺す、みたいな漫画です。
あとがきによるとデビュー作の読み切りが好評につき連載・単行本となった経緯で、ヒロインがなぜ弓道で殺す暗殺者なのかは、今から考えるみたいな感じらしいw
後付けの妙で稀に生まれる奇跡のような展開を期待してます。
親友の殺し屋の次の標的が咲宮になった話が特に良かった。
「さよなら…あや…」
「おう!来世で…また友達になろっ!!」
(選書参考)
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