「オシッコかけてくれ」
「え?」
「え?」
「え?何かけるって?ちょっとまて」
「オシッコ出るか!?白石!!」
「膀胱が破裂しそうなほどパンパンだぜ」
「ちょっ…ヤメロ!おいッ」
「やめろおおお!」
このシリアス展開で…この漫画だけは…
明治40年前後の北海道が舞台、日露戦争の二〇三高地で超人的な活躍をして「不死身の杉元」と呼ばれたけど上官半殺しにしてクビになった元軍人とアイヌの少女・アシリパのコンビを主人公に、網走監獄の囚人たちの刺青に刻まれたアイヌの隠し大金塊の地図を巡る少々血生臭い冒険もの。
杉元が死んだと思っているアシリパはキロランケ、尾形、白石に連れられ、父・ウイルクの足跡を辿って樺太をロシア方面へ。追う杉元、谷垣、月島、鯉登。
亜港監獄に収監されたロシア革命の闘士・ソフィアとの邂逅を通じて財宝の暗号に繋がる父の言葉を思い出すアシリパ。ついに彼女らに追いついた杉元一行。
北海の流氷にZガンダムの最終回かよってくらい血と生命の花が散る。あとオシッコ。
5冊に渡った樺太編が終わり次巻から新展開とのことで、いよいよ佳境ですかね。
作者は最近、高橋留美子との対談で「長期連載終了後の過ごし方」について訊いたとか。
mainichi.jp
aqm.hatenablog.jp