「とかくに人の世は住みにくい」
「でもそんな場所に私たちは生きている」
女子高生の雪村つぐみは、家出して昔の家庭教師?・現在は社畜OLの成瀬胡桃・通称ナルさんの部屋に居候して2週間。
から始まる、同居日常コメディ4コマ。少々微百合気味。
ゆゆ式に顔が似てる表紙だなと思ったんですが、作中のコメディ顏もちょいちょいそれっぽい。
同居する2人に、つぐみの高校の親友の3人しか登場しない。
ネタ自体は基本的に微百合にいちゃいちゃしてる楽しいほのぼのコメディなんですけど、2人の過去の関係やつぐみの家庭環境や家出の理由、ナルさんがつぐみを受け入れている理由などは語られず、その他の伏線なども含めて、絵柄に反したダークでシリアスな不穏さが付きまとう。肩書きが社畜と家出少女なんでまあ作品コンセプト自体が不穏なんですけど。
家出して3ヶ月弱、作品を貫く達観した雰囲気や無常感、1巻読んで早々アレだけど割と短く完結する作品なのかもと思ったり。基本がほのぼのだけに却って何か予感してしまうんですが、読者にトラウマを残す終わり方をしないといいなと。
続きを読まないわけにはいかねんだよなあ、ものすごく続きが気になる1巻のこの終わり方。
(選書参考)
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