「任せたまえ 私も大統領と呼ばれる身…
交渉力には自信ありだ」
「(交渉ってグーで殴ったり蹴ったりすることだったみたいな?)」
「(まあせっかく乗り気みたいだから任せとこ…)」
中央アジアの小国・ブルジア共和国の独立を武力で勝ち取った建国の英雄、終身大統領、アレクサンドル・プルチノフ。その武闘派大統領がテロ襲撃のどさくさでファンタジー異世界に飛ばされてしまう。
平たく言うと「プーチンが異世界でワイバーンを飛び蹴りで撃退」のシュールな出オチ漫画。
せっかく大統領が主人公なのに、2巻で主人公が強いだけの普通の異世界冒険物やられて、この先読むのちょっとどうしようかと思ってたんですが、3巻はちゃんと大統領っぽく、かっこいい交渉というか論戦→バトル→突然のお笑いの流れも面白かった。
半裸も「らしい」ですけど、スーツの方がかっこよくていいと思うなコレ。
読んでて何かに似てると思ったんですが、人徳と強さを兼ね備える万能感溢れる主人公と彼にあしらわれる敵方の姫騎士が、「グイン・サーガ」のグインとアムネリスの関係を想起させる。グインも王の座から放浪に身をやつした異邦人だった。
残酷描写がなくはないので、そこはご注意で。
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