#AQM

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#喧嘩稼業 12巻 評論(ネタバレ注意)

「金剛は練習なしじゃ打てないぞ」

「そうみたいだな」

「オイラも身につけたかったが練習相手がいない
 何しろ心室細動で殺してしまう可能性が高いからな」

「そうだ だから殺してもいい相手で練習している」

作中で最も喧嘩という言葉が似合う人が表紙。

必殺技が毒殺未遂という登場人物の中で主人公が一番卑怯な格闘漫画。異種格闘トーナメントの1回戦、第5試合。最大の空手組織・進道塾代表の喧嘩王・上杉vs伝説の合気道の達人・芝原、のルックス的にも年齢的にも格闘キャリア的にも渋い2人の前半戦。

初手から必殺の連打・煉獄を狙う上杉の火を噴くような打撃、迎え撃つ芝原の真球をも転ばせるという捌きからの投げとエゲツない打撃。

格闘漫画で合気道が描かれることはなくはないですが、空手と比べるとね、ということで、合気道の持つ「護身」「専守防衛」「穏健」「人格者」というイメージを、芝原の我欲と人間の頭を踏み砕くことも辞さない戦闘スタイルでぶっ壊す激戦。

里見を中心とした「田島の目を潰す」陰謀に執拗にページが割かれ、トーナメントが最後まで行われるのか自体危ぶまれますが。

あと金隆山の件はまだ知られていないのかリアクションがなく少々寂しい。

 

喧嘩稼業(12) (ヤングマガジンコミックス)

喧嘩稼業(12) (ヤングマガジンコミックス)

 

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