大学病院内のコンビニバイト・太郎(23)の裏の顔は人気仮想世界「64 TOKYO」の開発者、「仮想世界」の神だった。
仮想世界で憧れの美人研修医・舞花と同じ顔と名前の女の子と恋に落ちたり、仮想世界内でキルした相手がリアルでも死んだり、なのにそいつが仮想世界で生き返ったり、という近未来SFミステリー。
から、仮想が現実を侵食する超現実SFにシフト。
序盤からの謎、「悪漢・西を殺したのは誰か」「仮想世界でなお生きてる西の正体は誰か」「現実と仮想の2人の舞花は同一人物なのか」が今巻で明らかに。が、もはやそんな細かいことどうでもよくなるトンデモ展開。仮想世界のアバターの影響で現実世界で主人公は背が伸びイケメン化、キャラによっては若返ったり性別まで変わったり。
私はSFも人並みに嗜む程度の半可通なせいで、初期設定で「仮想と現実を行き来するミステリーでしょ」と予断を持ってしまいましたが、どうやらこれは「仮想と現実の境界がなくなっていくSF」っぽく、SFマニアとまではいかない半可通としては、子どもの頃に初めてSFを読んだ時のように「こんなの読んだことねー先の予想もつかねー」と少しドキドキしながら読んでます。
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