無職ながら、実家で両親に扶養されながら雲のように風のように楽しく暮らす、兄・守と妹・春子の日常コメディ。
資質に恵まれ、家族に恵まれ、周囲に恵まれ、無職でいることのネガティブな面はあまり描かずに、ある意味で精神的なファンタジーなんだと思いますけど、いいじゃん、漫画だし。
無職は哲学や詩と相性が良いということなのか、哲学的で詩的な毎日。ギャグコメディと、日常あるあると、良い話と、人生のヒントのようなもの。まあ、ファンタジーです。
マンネリなのにエピソードは常に新しく、家族のモデルが高度成長期の核家族や二世帯同居から8050問題をはらんだニート引きこもりに移り変わった、平成・令和の「サザエさん」のようなもの。
こんな増田があったんですが、
anond.hatelabo.jp
ネットの出現で自身の幸せの定義も変わったんじゃねえかな。
この漫画でもニートの主人公2人がスマホやPCでネットに触れる場面はほぼ描かれません。現実ではニートの必需品だろうと思いますが、ネットに触れないことが彼らの悠然としたパーソナリティの形成に大きく影響してるように思います。
彼らのような悠々自適な暮らしがしたかったら、こんなブログ読んでいてはダメなのかもしれません。
aqm.hatenablog.jp