

「つくづく災害報道こそがラジオの本分であると気付かされた事で、これはどうしても描かねばならない、避けては通れないものと思い至りました。」
北海道、主に札幌を舞台に、カレー屋の店員のフリーターべらんめえ女がしゃべりの面白さを買われて地元局の兼業ラジオDJをやる話。会話芸・セリフ芸の面白さメイン、深夜枠のラジオ番組を舞台に破天荒ヒロイン・ミナレのトンデモトークが炸裂。
「時代の流れに抗ってラジオの現場に情熱を持ち続ける人々」的なテーマに対し、パワーと素質に溢れるヒロインのミナレがトコトン他人事な感じが初期の桜木花道みたいねw
番組の一環でドキュメンタリーとして引き篭もりニートの社会復帰をメチャクチャなやり方で支援してる途中、北海道胆振東部地震をモチーフにした大地震が発生。
進行中のエピソードがぶった切られる震災発生の描写が生々しい。
「適当でメチャクチャな人間だが上手にハマれば尋常な人間では辿り着かない手段で正解を出したりする」と評されるミナレですが、災害報道というのは基本「負け戦」で、ラジオDJのトークで社会の被害がチャラになるミラクルは起こり得ず、名手・沙村広明はどんなドラマを描くつもりなのか。
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