

「あるところに貴族のまねごとをしている者たちが住んでいました
人々は誰もその者たちの顔を知りません
なぜなら顔がないからです
そこで『シャドー一族』は彼らの"顔"として
『生き人形』を従えることにしました」
ゴシック・ロリータ・ホラーとでも呼ぶべきか、奇妙な洋館を舞台に不穏さや狂気をはらんだ童話の絵本のような、ゴシックで謎な世界観。「苺ましまろダークネス」というか「ファナティック三ツ星カラーズ」というか。クオリティ高いけど「まどか☆マギカ」の序盤で蒼樹うめ絵とイヌカレー絵のギャップにおののいてた感じ。
主人公の生き人形・エミリコ、その主人の「お影様」ケイト。
ハンター試験的な「お披露目」が今巻で終了、新展開。シャドーハウスの秘密が結構な勢いで明かされ、館の主に密かに反旗をひるがえすケイトの暗闘が縦軸に。
何がどうなったらこういう世界観を着想するのか理解不能ですが、この世界のルールはある意味作者のさじ加減次第ではあるにも関わらず、確固として定まっている手触りが奇妙なリアリティを与えてます。
謎が謎を呼ぶというか、わかればわかるほどわからないことが増えていく。可愛いのにディティールがいちいち怖ぇよw
aqm.hatenablog.jp