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#猫が西向きゃ 2巻 評論(ネタバレ注意)

「蟲師」で著名な作者の現作。

町で起こるちょっと困った怪奇現象「フロー」に役所の委託で対処するフロー業者「広田フロー(株)」。猫の「しゃちょう」とヒロタの1匹と1人で営む事務所にバイト希望のメガネ少女・智万(ちま)がやってきた。

人の心が起こすもの、原因不明のもの、放っとけばなおるもの、何十年経ってもなおらないもの、様々なフローに対処したり、しなかったり。

消えた物干し場の行方と初老の夫婦。

行きたいところに繋がる小径と母と娘。

歩道橋の幽霊とサッカー少年たち。

今度は20歳ぐらいになっちゃった智万。

傾斜のきつくなった階段と田中さんと田中さん。

真冬の蛍祭りと夫婦のすれ違い。

1巻は主人公2人にスポットが当たった話が多かったですが、2巻では単話完結の各話のゲストが話の中心で、主人公たちは狂言回しというか実はあんま何もしてねえwこの形がこの作品の「通常営業」なんでしょうね。

「ちょっとした怪異」を扱いながらあくまで家族や友人、隣人などの人間関係にスポットを当てた日常もの。

妖怪や怪異によるトラブルは理不尽に襲ってくるものでなく「人間の心」が引き起こすもの、とする作品群のひとつ。

戦わないゲゲゲの鬼太郎ですねw

 

猫が西向きゃ(2) (アフタヌーンコミックス)

猫が西向きゃ(2) (アフタヌーンコミックス)

  • 作者:漆原友紀
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2020/02/21
  • メディア: Kindle版

 

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