#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#ゴールデンカムイ 21巻 評論(ネタバレ注意)

「チカパシ…お前はここに残って
 自分の本当の家族をつくりなさい

 この銃をお前にやる

 俺はそばで支えてやれない
 その銃を使うときはひとりで立つんだ」

「ひとりで立つ…これも勃起だね?谷垣ニシパ」

「フ…そうだ勃起だ!!チカパシ!!」

泣けるシーンなとこ悪いんだけど、ちがうぞ。

明治40年前後の北海道が舞台。日露戦争の二〇三高地で超人的な活躍をして「不死身の杉元」と呼ばれたけど上官半殺しにしてクビになった元軍人とアイヌの少女・アシリパのコンビを主人公に、網走監獄の囚人たちの刺青に刻まれたアイヌの隠し大金塊の地図を巡る血生臭い冒険もの。

杉元とアシリパが樺太を超えてロシア領でようやく合流、南下して再び日本領へ。

謎のスナイパーの襲撃、突然の映画サークル活動、有古を挟んで暗闘する鶴見と土方、チカパシとの別れ、そしてアシリパと鶴見の初めての対面。

アシリパの成長と、無垢でいて欲しい杉元のギャップ。

相変わらず緊迫、笑い、陰謀、涙、ホラーと、読者の感情を前後上下左右に揺さぶりまくる先の読めない展開。

わだかまりを乗り越えて杉元・アシリパコンビの完全復活という感じ、鶴見派、土方派、アシリパ派の三つ巴展開でしょうかね?

 

 

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