「イヤイヤ期 大変だなあ」
「私もちょっとイヤイヤ期やってみようかな」
「は?」
「イヤだ やだやだ いやだあぁああ
働きたくない 働きたくない 働きたくないよぉおおおお
…いつもと同じになってしまった」
俺も働きたくなーい。
無職ながら、実家で両親に扶養されながら雲のように風のように楽しく暮らす、兄・守と妹・春子の日常コメディ。
資質に恵まれ、家族に恵まれ、周囲に恵まれ、無職でいることのネガティブな面はあまり描かずに、ニートに関わるドキュメンタリーではなく、精神的なファンタジーに近い。
無職は哲学や詩と相性が良いということなのか、哲学的で詩的な毎日。ギャグコメディと、日常あるあると、良い話と、人生のヒントのようなもの。まあ、ファンタジー。
マンネリなのにエピソードは常に新しく、平成・令和の「サザエさん」のようなもの。
次巻でとうとう20巻の大台。長期化に強い日常ものとは言え、ほぼ一発ネタに近い設定からこんなに続くとは思ってなかった。
昨今の新型コロナウイルスに伴う在宅勤務や営業自粛で多くの人が「働いてる場合じゃない」を経験し、「働くこと」「働かないこと」の価値観がまた少し変わりつつあるような気もします。
aqm.hatenablog.jp