#AQM

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#よふかしのうた 3巻 評論(ネタバレ注意)

「飽きちゃったんだよ そういうの。
 退屈なんだよ でもこんなの誰に言えばいいんだ?
 『人との関わり全てに"恋愛"がついてくることに疲れちゃった』なんて。

 でも普通の友達みたいなコミュニケーション 知らないんだ。
 無意識で相手を惚れさせようと振る舞っちゃう
 あ、今押せばこいつあたしのこと好きになるなって
 気づいたらそんなことばっかり考えてる。

 疲れちゃった。」

少年・夜守コウ(14)はふとしたきっかけで「上手くやれていた中学生活」が嫌になり不登校に。ある夜、夜の散歩で街を放浪していると「夜と不眠」に一家言持つ謎の美少女・ナズナに声をかけられ、血を吸われる。彼女は吸血鬼だった。

夜に生きる眷属になりたいと願っても吸血鬼化しないコウ。彼女が照れながら語る「吸血鬼になれる条件」は「吸血鬼に恋して血を吸われること」だった。

「だがしかし」作者の吸血鬼ファンタジーな青春ラブコメ。作品全体を通じてアンニュイとそのアンニュイからの解放が夜を舞台に描かれる。

巻の1話目からすげー好みのタイプのギャル出てきたと思ったら、あれよあれよと増えて、吸血鬼サブヒロインの新キャラが5人+1人。今までナズナ1人だった吸血鬼が急に7人に。

容姿も性格も見事に描き分けて、みんな可愛いというか、美人さんで面白い。いわゆる「萌え絵」「美少女絵」とはちょっと違う系統の少年漫画然とした絵ですけど、この人の描く女の子たちはどうしてこんなに魅力的なんだろう。

男キャラにも新キャラ追加、コウとアキラの親友のイケメンでいい奴。あと吸血鬼ヒロイン・セリに魅せられた男・あっくん。

1人だった吸血鬼ヒロインがいきなり7人に増え、後半は長い能書きの禅問答スレスレ、金八先生スレスレの恋愛論みたいな話で、普通に考えたらとっ散らかった感じになるはずで、あとがきを見るに作者も「筆が滑ってるんじゃないか」と心配しているご様子ですけど、すごくエキサイティングでワクワクしながら読んだし、個人的には現役ラブコメでは「かぐや様」「やばいヤツ」「よふかし」の三強かなあってぐらい、続きもすごい楽しみです。

今回の話のオチはシンプルに吸血鬼に回帰していく感じでしたけど、言ってること自体は「吸血鬼に限ったこと」でもないような気がする。しばらくサブヒロイン一人一人にスポット当てていく感じなのかな?

あ"ー、すんげ面白かったー。

 

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