#AQM

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#クマ撃ちの女 3巻 評論(ネタバレ注意)

「チアキさん オオジシギって…?」

「…非狩猟鳥獣です」

熊狙いのライフル持ち*1女性猟師・チアキ(31)に密着取材を申し込むフリーライター・伊藤。2人は熊を求めて日々、北海道の山中に入る。

クマを仕留めた代償に過去のトラウマがぶり返して山恐怖症が再発したチアキ。一緒にトラウマ体験をしたチアキの姉の想い。

タイミングよくチアキの師匠から連絡が入りチアキと伊藤は師匠の手伝いに向かう。師匠はパワハラ体質の上に、免許持ちながら効率のために狩猟法を意図的に踏み越える違法ハンターだった…

少子高齢化で成り手の減っている狩猟業界に貢献しようとする意図の漫画作品は、狩猟協会推奨作品であるかのように登場人物が教科書のように狩猟法に忠実で、違法行為を辞さない人物が具体的に描写されることは稀なんですが、この作品のこの巻は業界的に「描いて欲しくない」狩猟業界の闇の側面とでもいうべき「誰も見ていない山中で行われる」バッドノウハウが、ヒロインたちへのアンチテーゼとして割りと赤裸々に描かれます。

ライフル抱えた若い女性が主人公というキャッチーな設定と、クマの恐怖や狩猟の闇の描写の生々しさのギャップの混沌が、ちょっと目が離せない。

 

クマ撃ちの女 3巻: バンチコミックス

クマ撃ちの女 3巻: バンチコミックス

  • 作者:安島薮太
  • 発売日: 2020/05/09
  • メディア: Kindle版

 

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*1:猟銃免許取得後、散弾銃所持10年以上が必要