「葦の髄から天井を覗く:
細い葦の茎の管を通して天井を見て、
それで天井の全体を見たと思い込むこと。
自分の狭い見識に基づいて、
かってに判断することのたとえ。」
漫画家・遠野なるひこ(33)はデビュー10年、出身地・長崎の離島を離れることなくファンタジー漫画を描いてきたが、ヒットに恵まれず3作目も連載打ち切りに。担当編集が提案してきた次作のアイデアは、遠野が住む長崎の離島を舞台にした日常ものだった。遠野は不承不承、新作「わっかもん」のネームを進める…
「ばらかもん」を描いた作者自身の自伝・実録「風」の漫画家漫画。2巻が突然変異的に面白かったけど展開としては後に続かない話だったので、この後どうするんだろう?と思ってたら3巻で完結。
磯釣りの取材で鍵をなくして大騒ぎになったり、甥っ子を預かって面倒みたり、衰弱した子猫を拾ったり、インタビューの依頼が来たり。
こうして終わってみると、林さんとかひーちゃんとか猫とか飛び道具は備えつつも、漫画作品としてどうこうしようというよりは、田舎住み漫画家の日記的というか随筆的というか、一作品かけて「ばらかもん」のファン向けの感謝を綴ったあとがきのような。
aqm.hatenablog.jp