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#新九郎、奔る! 4巻 評論(ネタバレ注意)

室町後期(戦国初期)の武将、北条早雲の幼少期からの伝記もの。享年64歳説を採用。

中世代を舞台にした作品ながら、現代の話し言葉を大胆に採用、横文字もガンガン出てくる。おっさん達の政争劇は作者の本領発揮なイメージ。

北条早雲の伝記を漫画の上手のゆうきまさみが、の時点で面白いに決まってんだけど、日本史の中でも複雑で難解なことで有名な応仁の乱がらみ。渋すぎるテーマをどう捌くのか。

京都の戦乱が地方に飛び火。兄の死で伊勢備前守家の嫡男に繰り上がり、数えで十六となった新九郎も領主である父の名代として領地・荏原郷(岡山県井原市)へ。周辺諸国が戦火に乱れる中、荏原郷は表面上は平穏を保ってはいたが…

要所要所で応仁・文明の乱の複雑な状況を説明しつつも、新九郎のサクセスストーリー(の前段の苦労話)に焦点を当てて楽しく読ませます。

同じような髪色・髪型・服装のキャラが大量に登場しちゃうので顔の描き分けパターンが豊富だと強いね。

史実ベースなこともあり誌面がむさいおっさんに占められがちな作品ですが、今巻から可愛いのと綺麗かっこいいのが出番多く登場、ちょっと華やかになりました。

那須与一の末裔の一族の「鬼姫」、いいねえ。

 

新九郎、奔る!(4) (ビッグコミックス)

新九郎、奔る!(4) (ビッグコミックス)

 

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