「蘭ちゃん カープの調子の良ぇ今しかなぁで…!!」
「今 ほんまにお父さんの機嫌が良ぇん…
今のうちに…何とか…カ…彼氏を…」
「彼氏て!何言いよん」
「えっあれっ違う話!?」
「婿じゃ 考えてみんさい25年で!?」
「(カープの勝ちは友達の思考にまで…)」
ソースの香りを身に纏い、すれ違う人の食欲を刺激する女子高生・玉名 蘭。
彼女は、娘を溺愛するヒゲダルマでゴリマッチョな父、クールな商売人の母、職人気質で無口な兄と家族4人で営むお好み焼き屋「たまな」の看板娘だった。
蘭のソースの香りに釣られて店に入り浸る同級生の男子たち、カープファンの常連のおっさんたち、兄の幼なじみで子持ち出戻りの元・人妻、蘭の親友のカフェの跡取り娘などがワイワイガヤガヤ、広島のお好み焼き屋を舞台にしたローカルで広島弁でクラシックなほのぼのファミリーコメディ4コマ。
親父が娘を溺愛しすぎてちょっかい出す同級生や常連客を鉄板で焼こうとするのが定番ギャグなんですが、ルックスが前述のとおりヒゲダルマでゴリマッチョでどうみても張飛です本当にありがとうございました。
今巻で完結。
ただでさえ単行本の話数が溜まりにくい4コマ漫画の上に、作者の体調不良による休載などもあり、3巻ですが連載開始から完結に9年かかりました。序盤で定番だった「カープが〜年優勝してない」ネタも、連載してる間にカープの3連覇があるなど、常連のおっちゃんたちも嬉しそう。
1巻で高一で高校の制服姿と和服に襷掛けの看板娘姿がキュートだったヒロインの蘭も、高校卒業、短大卒業、就職、そして…と成長し、脇役たちも収まるところに収まる大団円。
巻数少ないですけど、広島ローカルネタな王道4コマで面白いやら、お好み焼きが美味しそうやら、広島弁ヒロインがギャップが可愛いやら、テンポよく勢いあってキャラも活き活きしてて、大好きな作品だっただけに終わってしまったのは寂しいですが、待ってる時間も長かったですけど、楽しく読みました。
やー、面白かった。