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#天気の子 2巻 評論(ネタバレ注意)

「私が死んじゃったら きっといつもの夏に戻るから
 凪をよろしくね」

大ヒットアニメ映画「天気の子」のコミカライズ。先日BD/DVDが発売されて、自分も買いました。

異常気象で雨が降り止まなくなった東京。雨雲の間から海に注ぐ一片の太陽の光に惹かれて、家出して上京した高校生の少年・帆高は、祈ることで雨を止ませる能力を持つ少女・陽菜と出会う。2人は依頼に応じて晴天を提供する「晴れ女」の仕事を始めるが、陽菜の能力はやがて悲劇を呼ぶものだった…

というボーイ・ミーツ・ガール。全3巻の2巻。

表紙の印象以上に整った絵、コンパクトにまとめつつ原作に忠実なシナリオと高水準で、単品の漫画作品としてもファンアイテムとしても「買い」。

話は中盤、ラブホテルの夜まで。

映画本編でカットされたと思しきエピソードや会話がちょこちょこ盛り込まれて、ファンには嬉しいおまけがたくさんという感じ。

特に映画で描写が薄かった姉弟の母親にまつわる逸話が増えて、陽菜が能力を身に付けた経緯や「早く大人になりたい」心理描写が分厚く。

美術や音楽、演技などの情報量に劣る反面、構成で作った余白に裏エピソードを詰め込んで、コミカライズのお手本のような。

 

天気の子(2) (アフタヌーンコミックス)

天気の子(2) (アフタヌーンコミックス)

  • 作者:新海誠
  • 発売日: 2020/06/23
  • メディア: Kindle版

 

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