#AQM

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#夢で見たあの子のために 6巻 評論(ネタバレ注意)

「僕だけがいない街」作者の現作。過去の凄惨な殺人事件の犯人を追う、ハードボイルドなサスペンス・ミステリー。

幼少期に自宅で何者かに両親を惨殺された男子高校生・中條千里。行方不明となった双子の兄・一登と五感の一部を不完全に共有する特殊能力持ち。

両親を殺した連続強盗殺人犯「火の男」と、彼に拉致され後に成長しその相棒「三ツ目」として罪を重ねる一登。の過去。と千里たちの両親との因縁。

今んとこ

①火の男と一登

②2人を追う千里

③2人を追う警察

④2人を追う非合法集団

の4勢力ですが②③④が①になーかなか接触できないまま死体の数だけ増えていく。

前巻最後、発作的な変調でバイク事故を起こす一登。身元の不審さから警察に情報をキャッチされる。

前巻の感想で

というか①と②が接触したら完結か。

と書いたんですが、今巻「すわ接触か!?」と思ったんですが、なかなか焦らしてくれます。

幼少期の「あの夜」の意外な真実が突然読者の前に開示されましたが、これ主人公は知らないままなんですよね。

必要なタイミングだからこそ今巻で挿入されたエピソードなんだと思いますが、主人公視点と読者視点すらも乖離し始めて、今後にどう作用していくんでしょうか。

 

 

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