#AQM

I oppose and protest the Russian invasion of Ukraine.

#BEASTARS 20巻 評論(ネタバレ注意)

「この場限りは放送コードの規制を緩めてくださると幸いです
 嘘のない会見にするために…
 最たる放送禁止用語について触れさせてください

 難攻不落の歓楽街…"裏市"で今 何が起きているか」

動物たちが直立歩行し服を着て暮らす社会を舞台にした何かと示唆に富む青春もの。

主人公はハイイロオオカミのオス。学園内の食殺事件の犯人を決闘で倒し、その過程で友人の足を食った罪に耐えかねて学園を去った、強く不器用で心優しいレゴシ。彼と恋に落ちた魔性の美少女先輩・ドワーフウサギのハル。

肉食と草食が共生する一見理想的な社会の「そう簡単に上手くいかない」部分にスポットを当て、その社会の矛盾に嵌り落ちて苦悩する肉食動物の少年の葛藤、放浪、恋愛観、人生観。

凶悪犯・メロンとの因縁に決着をつけるべく、裏街のアンダーグラウンドバトルの達人・メスウサギのキューに師事するレゴシ。

裏市を扇動し社会の空気を変えつつある凶悪犯・メロンとのレクスマスの決闘、師匠のキューはレゴシの野生を解放すべく断食を課す。一方、恋人の日にまたもや放置されてブチ切れのハルは断食中のレゴシの部屋を訪れる。そして厳戒態勢の裏市で迎えた決闘当日…

急にジャンプのバトル漫画みたいな展開になってワロタ。バトルはバトルで、お互いに違う生き物同士が違いを知り認め合う過程になるんですね、この漫画の場合は。

「あんたは背が高すぎるし喋らなすぎだし
 手足も大きすぎだしほんと接しにくい!!

 手の施しようがないの 私たちの関係は!!

 さすがに何か言ったら!? 今 何考えてるの」

「…今?

 今 すごくキスしやすい高さだな…って思ってる」

ビースターでもなんでもない無職少年のレゴシの双肩に社会の命運が託されるすぎのようでいて、レゴシの自分探しに社会もルイもハルもただ巻き込まれているだけのような気もしていい迷惑なw

 

BEASTARS 20 (少年チャンピオン・コミックス)

BEASTARS 20 (少年チャンピオン・コミックス)

  • 作者:板垣巴留
  • 発売日: 2020/08/06
  • メディア: Kindle版

 

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