「【警告】
貴社の商品部商品企画課課長の【市川晃介】は【犯罪者】です。
女子高校生とみだらな行為をしている疑いがあります」
1年前に妻に先立たれ、高校生の娘は登校拒否で引きこもりに、会社では昇進を控えるものの係長として四六時中張り詰めて過ごしている市川晃介(アラフォー)。
一時の安らぎを求めて通う裏通りの喫茶店に新しく入った看板娘を困った客から助けた後日、保護者面談で娘の高校を訪れた市川は、看板娘に再会する。彼女は如月古都、娘の同級生だった。
精神的に余裕がない状況で、あまりにも都合よく急速に距離を縮めてくる彼女に溺れていく主人公。
未成年かつ娘の友達であるヒロインと男女の仲に向かって流されていく、スキャンダラスで背徳的で官能的、「ここではないどこか」への逃避願望というか「誰かに攫っていって欲しい」願望を抱えた二人の、どこか70〜80年代な香りとバブみが漂う危ないアバンチュール・スリラー。
前巻末で予告された怪文書爆弾が今巻冒頭で炸裂。怪文書つっても「大人の責任」を考慮するとセッ久に至っていない点以外はほぼ事実なんですけど。並行して何も知らない主人公たちの日常が描写されます。呑気に出張行ってる場合かオイ!
ヒロイン・古都のインナースペース、家族との確執に至った記憶など重要なシーンが展開されますが、こんなもん怪文書が気になって話もセリフも全然頭に入ってこねえわ!
暗いわ重いわ癒されないわ、読んでて「楽しいっ!」って漫画でもないというか、続きを読むのが怖いというか主人公と読者にストレスをかけ続ける漫画なのに、「こんなん次巻読まないわけにはいかねえわ!」という、読者も逃してもらえない沼のような漫画。
相変わらず表紙だけ癒し系のフリした表紙詐欺というかw
aqm.hatenablog.jp