「(俺の隣の席の小出さんは…考えていることがおでこに出てる)」
「(私の隣の席の成田くんは…考えてることが顔に出てる)」
ワケあって高校入学早々の停学が明けた成田くんは勉強が苦手。隣の席の委員長体質の委員長で面倒見の良い優等生の小出さんが勉強を教えてくれることに。
小出さんのおでこに出力される本音が成田くんだけに見えている。成田くんの顔に出力される本音が小出さんにだけ見えている。相手にも自分の本音が見えていることを、お互いが知らない。
という未満恋愛ラブコメ。
「なんらかの超能力で(相手の/相手に)本音がだだ漏れ」というのは、筒井康隆の「家族八景」のようなシニカルなSF小説は言うに及ばずラブコメ漫画とも好相性で、決して珍しいものではないんですが、「互いにだだ漏れ」という設定と、なにより「顔面に本音だだ漏れ」というビジュアルはインパクトありますw
(「おでこさんウソつかない」 1巻より(遠藤 仁/KADOKAWA))
小出さんがまた文字書きやすそうないいおでこw
セコい嘘つきだとシニカルな社会派SFになるところ、心を読まれる側の心根が正直だとほんわか系ラブコメに豹変するのも面白いね。
第一話がいかにも読切っぽい割りと出オチ気味な設定ですけど、ビジュアルだけで可笑しいので「表情+おでこの文字」だけの組み合わせで笑わせられて、意外とけっこう応用力ありそうにも。
おでこに本音が書いてなかったらなんてことない日常話が中心の軽めの作品ですけど、画風も安定してるので、表紙見て「あ、可愛い」と思った人は「買い」かなと。
なんかサンデーっぽいのほほんとした少年漫画絵の画風だけど、フラッパーなのねコレ。
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(選書参考)
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