

初単行本とのことで、おめでとうございます。
紀行もの漫画というと近作では「ざつ旅」「ルーツレポ」、あと広義でいえば「ゆるキャン△」もですかね。
本作は作者自身を主人公にしたノンフィクション。
ヤシガニに会いに沖縄・西表島一人旅、サスペンスの名所を見に福井・東尋坊一人旅、流氷を見に冬の北海道・網走に現地集合・解散の二人旅、日本唯一の「砂漠」を歩きに伊豆大島一人旅。
最終回相当の旅行計画が新型コロナウィルス禍で潰えたとのことで、作者の半生と旅について。
見やすい絵ながら旅のキモともいえる風景や風物の描写がとても丁寧で、作者が感動した勘所がダイレクトに伝わってきます。
旅の経緯や目についたものの着眼点も事細かく、ホントにちょっとした旅行に出掛けた気分になる、ウェルメイドな紀行もの。
沖縄の離島にヤシガニ見に行くとか、ちょっと「Bバージン」の主人公・秋が恋愛そっちのけで野生動物追っかけてたのを思い出しますねw
東京発着だと思いますが、旅行費用の内訳明細を書いてくれるのもありがたい。
当初の予定からはイレギュラーに描かれたであろう最終話も、作者の半生の二度の闇落ちとそこからの再起と旅の関わりがグッと来ました。
鳶田ハジメ先生(覚えた)、また次回作にお目にかかるのを楽しみにしてます。
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(選書参考)
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