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#異世界居酒屋「のぶ」 11巻 評論(ネタバレ注意)

「「今日あなたに会わなければ
  人生にこれほど楽しい事があったと知らずに
  生きていく事になっただろう…って」」

店の玄関が中世ファンタジー世界の古都の通りに繋がった、店主兼板前のタイショーと店員のシノブちゃんの2人でやってる現代日本の居酒屋「のぶ」。王族・貴族・騎士・庶民の皆様にトリアエズナマとアツカンと日本の味覚を提供して皆で美味しいものを食べればどんな問題もすべて上手くいく異世界チート美味しんぼ。

ラノベ・なろう系は詳しくないけど「異世界もの+◯◯」でバトル以外で活躍する系の嚆矢の一つに見える。

今巻は連続エピソード「恋するコンラート」が過半を占める巻。

未だ独身を貫く帝国皇帝コンラート(37♂)は、先帝(祖父)の意向で、敵対する東王国の王姉にして摂政のセレス王女との政略結婚に向けた見合いを迫られていた。見合い会場となる古都の屋敷を抜け出しお忍びで古都をうろつくコンラートは、一人の女性と運命的な出会いを果たし、一目惚れ。

皇帝としての責務か、運命の恋か。敵対する両大国の運命を左右する見合い会場となったのは、居酒屋「のぶ」だった。なんでだよw

舞台は異世界、テーマはグルメで展開は時代劇みたいなw

極めてご都合主義的でベタなハッピーエンドですけど、意外性こそないもののディティールが凝ってて飽きさせない、この漫画らしいエピソード。主役の二人よりもコンラートの側近と、あと出番こそ少ないもののセレスの弟の東王国王が良いキャラ。

少し前から原作者のTwitterフォローしてんですけど、本当はもっとセレス王女のようなキャラが主役の権謀術数うずまく変化球の政治劇とか書きたい人なのかな、という印象ですけど、この作品に求められてることをよくわかってて、いい塩梅で抜くとこ抜いて抑えて、性善説で王道の話を描くなあ、と。

主役はコンラートに持ってかれた感はありますけど、オフ姿あり、酔っぱらい姿ありなどバリエーション豊富にシノブちゃんの出番が多いのでいいぞもっとやれ。

そうやな、そろそろ鍋の季節やな。

 

 

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