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#七つ屋志のぶの宝石匣 12巻 評論(ネタバレ注意)

公家〜武家から続く名家の、離散の間際に女当主から質入れのカタに預けられそのまま質流れした幼い少年・顕定、それから20年弱?ぐらい後。

質屋の孫娘の高校生で宝石の「気」が見えるインスピレーション派の天才肌・志のぶ。

成人して宝石店の外商となったクールなイケメンで理詰めの科学・合理主義者の顕定。

の許嫁コンビを主人公に、幼少期から顕定が探す「翔る鳥をとじ込めた赤い石」、人工ダイヤモンドを巡る陰謀、顕定と志のぶの恋愛未満、を縦軸にした、江戸時代から十二代に渡って続く老舗の質屋を舞台にした「質と宝石」ミステリー・コメディ。

顕定の実家の離散にまつわる謎と宝石をめぐる陰謀のコンプレックス・エピソードの間を、コメディタッチのスタンドアローン・エピソードやラブコメで引っ張る構成。

縦軸のミステリー要素にあたるコンプレックス・エピソードが毎回思わせぶりなばかりで一向に進展しないので、だんだん興味がなくなってきました。多くのミステリー小説が単巻で完結するように、長期連載の漫画にミステリーが向いてないのか、ただ単に自分がミステリー漫画に向いてないのかよくわかりません。

ミステリー要素については完結後にイッキ読みする方が楽しめるかもしれない。

今巻も顕定や志のぶのキャラや質実な仕事ぶり・暮らしぶり、質屋や宝石にまつわるスタンドアローンの日常エピソードのディティールは本当にとても楽しいので結局読み続けるんですけど。

 

 

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