AQM

あ、今日読んだ漫画

#その着せ替え人形は恋をする 6巻 評論(ネタバレ注意)

祖父の弟子として雛人形作りの職人を夢見て修行中も、趣味がなくぼっちな男子高校生(15)と、スクールカースト最上位だけどオタク趣味のコスプレ好きで裁縫下手なギャル(15)のクラスメイトのボーイミーツガール。

ひょんな縁でギャルに衣装の講評を頼まれ、ガチでダメ出ししたら泣かれて土下座で謝った流れで、コスプレ衣装を作ってあげることに。

青年誌に載っちゃった少女漫画というテイで、少女漫画の絵だけどテーマがテーマだけに青年誌のヤングガンガンだけに、着替えシーンやエロコスも多く読者サービス多め。

今巻は、池袋のコスイベントで意外な正体の新キャラレイヤー登場・その実際、バニーガール衣装の意外な落とし穴、渋谷のハロウィンで陽キャに囲まれて鬱る五条くんなど。

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「その着せ替え人形は恋をする」6巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

 

前巻のあとで自分はジャンプブランドの強力なコスプレ青春漫画を読み始めまして、

aqm.hatenablog.jp

先方はこっちの1年あとにWEB連載開始みたいですが、連載ペースが早いので巻数でも追い越し気味。非常にエモーショナルな作りでいたく感動して、「その着せ替え人形は恋をする」に強力なライバル出現だなあ、ネタとかカブるんだろうなあ、とか思ったんですけど、コスプレが漫画作品としてマイナージャンルなだけで、警察漫画とかカブりまくってるし、こうしてこっちの新刊読んでみると、ディティールの違いが持ち味の違いを生んでいて、むしろ読み比べが楽しいです。

 

コスプレする女の子と相方の男の子の高校生コンビの未満恋愛ラブコメ、着替えシーンやコスプレ衣装の微エロ要素、多くの登場人物がコスプレ趣味を変人扱いされて悩んでいたりと、共通点も多いんですけど、

読者の見えないところでヒロインが衣装作っちゃう「2.5次元」と、主人公男子があれこれ工夫して衣装作りを見せる「着せ替え人形」、

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「その着せ替え人形は恋をする」6巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

男子がプロデュース&撮影特化の「2.5次元」と、ウィッグや小道具まで製作・ディレクションする「着せ替え人形」、

ヒロインが固定キャラ縛りコスプレの「2.5次元」と、エピソードの度に姿が変わる「着せ替え人形」、

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全員、同一人物です

男性向け美少女絵が描かれる「2.5次元」と、少女漫画絵の「着せ替え人形」、

と対比してみると面白いですね。

少年漫画らしい「コスプレイヤーの熱い生き様!」な「2.5次元」のパンチ力に対して、

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「その着せ替え人形は恋をする」6巻より(福田晋一/スクウェア・エニックス)

実際の「作る」「メイクする」「着る」のテクニックや「あるある」に宿る、コスプレの細かい楽しみの表現は「着せ替え人形」が繊細な感じ。

 

どちらも共通して、周囲の偏見やコンプレックスに悩みながらもキラキラ楽しそうに「好き」を貫く主人公たち、読んでて眩しすぎておっさんもう目が潰れそう。

共存共栄しつつ「コスプレ青春漫画」を盛り上げてくれると良いですね。どちらも楽しい作品なので、両方読みます。

 

 

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