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#氷菓 13巻 評論(ネタバレ注意)

アニメでお馴染み、お前らの好きなえるたその氷菓です。

地方の高校の古典部の1年生の男女4人が、学校を舞台に数々の謎を解明する探偵もの風の青春もの。平凡な成績の省エネやれやれ野郎ながら推理力だけなんでか突出してるイケメン高校生・折木奉太郎が主人公。あんま説明要らないよね。京アニ絵でこそないですが、良い作画。漫画になるとセリフの字数多いね。コナンもだし、推理もの・探偵ものはしょうがない。

巻末に原作者と作画者から、あの事件に関する哀悼とお見舞いのコメント。

ビジュアルはアニメ設定準拠の、原作小説のコミカライズですが、今巻から大きな変化がありまして、最初の1話はアニメ最終回「遠まわりする雛」の漫画での完結エピソードで、2話目からはついに、アニメ化されていない2年生編に突入します。あの最終回のその先、私の知らない物語。

エピソード「入部受付はこちら」①〜③、「友達は祝われなきゃいけない」①を収録。

2年生に進級し、新入生勧誘のイベントで校庭に折りたたみテーブルを引っ張り出してブースを構え、古典部への入部希望者を募る奉太郎とえる。

新入生に大声で声をかける体育会系部活や、手作りクッキーを配る製菓研究会と比べ、積極的に勧誘するでもなくポツンと座ってるだけの2人。

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「氷菓」12巻より(米澤穂信/タスクオーナ/KADOKAWA)

当然、入部希望者がやってくるわけもなく、暇な二人はそれぞれ向かいで盛況な製菓研究会が気になっていた。

2人がそれぞれ製菓研が気になる理由とは、そしてその原因とは。そして2人の会話に密かに聞き耳を立てる者がいた…

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「氷菓」12巻より(米澤穂信/タスクオーナ/KADOKAWA)

ででで、出たー!私は気になるだけなので考えるのはお前がやれ奴ぅ!

自分がTVアニメ版で一番好きな話は第19話「心あたりのある者は」なんですけど、アレと同じく、えるが気になったというだけのどうでもいい疑問を、奉太郎とえるの安楽椅子探偵的な思索と会話が紐解き、そして意外な急展開に繋がるエピソード。

新キャラも登場。レギュラーが男2女3の5人になり、なんかSOS団っぽくなりましたねw

やー、ミステリーなんで、やっぱエピソード初見が一番面白いな!って言う。原作未読のアニメ版ファンの方はぜひ。

今巻冒頭の、アニメ最終回だった「遠まわりする雛」の完結編も、丁寧で繊細な心の機微の描写、とても良いコミカライズ。

 

氷菓(13) (角川コミックス・エース)

氷菓(13) (角川コミックス・エース)

 

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