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#おいしいコーヒーのいれ方 5巻 評論(ネタバレ注意)

高校3年になる春休み、勝利(かつとし)は二人暮らしの父の転勤に伴う九州への転校を拒み、同じく転勤で家を空ける叔父の家で数年ぶりに再会する従姉弟と同居することに。弟の丈は気のいい中学生に、そして姉の"かれん"は美しく成長し、この春に大学を卒業し勝利の高校の美術教師に赴任。

学校でも大人気のかれんとのドキドキ同居暮らしが始まった。

高三と新任教師だから年の差5つ、同居、従姉弟、教師と生徒、と属性多いなw

前巻で勝利が高校卒業してとかれんが付き合うことになって、今巻は「つきあうことになったけど特にその後進展がなく悶々とする巻」。再びなかなか焦ったい同居ラブコメモードに。

勝利が大学に入って美少女な同級生ができて一波乱あったり、かれん達の母親が一時帰国したりといろいろありつつ、日常回を中心にウダウダいちゃいちゃやっております。

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「おいしいコーヒーのいれ方」4巻より(青沼裕貴/雀村アオ/結布/村山由佳/集英社)

さっさとセッ久しろ。

きまぐれでオレンジミステリーな年上ヒロインものかつ小説由来の作品なためか、少年視点の女心の難しさというか、徹底して勝利主観ということもあって勝利の悶々としたモノローグがどうしても中心で、肝心のかれんの出番が結構少なく、モノローグの葛藤萌え含めてヒロインの魅力推しで見せ場を作って話を引っ張る最近のラブコメ漫画との「お作法の違い」のようなものを感じます。

3巻で本心を吐露したかれんは可愛かったね。

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「おいしいコーヒーのいれ方」4巻より(青沼裕貴/雀村アオ/結布/村山由佳/集英社)

ぶっちゃけもうくっついちゃってる上に、特に2人の仲を阻害する要素もあんまりないので「嫌われないように上手いことやってけれ」って感じで、読んでてどこにカタルシスを求めたらいいかよーわからん感じはあります。同居もの日常回のかれんを愛でてればいいのかしらん。

小説で見せ場も含めて1冊ずつエピソードが提示されるために作られた原作だったことを考えると、コミカライズも単行本がある程度溜まってからイッキ読みする方が向いてる気も。

その辺は連載漫画になっちゃうと作品の存続自体に関わって「俺は後でまとめて読むからその間お前ら買い支えといてくれ」って感じになっちゃうので、小説原作のコミカライズは結構難しいですね。

相変わらず原作全体に対する進捗消化具合がよくわかんないんですけど、カラーだけど原作付きということもあって刊行ペースが早いのが救い。

 

 

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