AQM

あ、今日読んだ漫画

#チェンソーマン 10巻 評論(ネタバレ注意)

父親の借金を背負って臓器を売りながら生き延びてきた野良犬少年デンジ。悪魔ポチタとコンビを組んでヤクザの下で搾取されながら悪魔狩りを営むもヤクザが悪魔に乗っ取られ絶体絶命のピンチ。

ポチタと融合してヤクザを皆殺しにしたデンジは、チェーンソーの悪魔として美少女・マキマにスカウトされ、美少女魔人・パワーと組んで公安デビルハンターとして悪魔と戦っていく。

 

連載は既に完結済みで、次巻の11巻が完結巻になります。

一応、「第一部 完」「ジャンプ+で第二部連載」とされてますけど、すぐ描くとも限らないし、次に描くとも限らないような気もします。

「スラムダンク」だって一応「第一部 完」って書いてましたし。

もちろん描いてくれたら嬉しいんですけど、あれも描きたいこれも描きたいタイプというか、一旦終わらせた漫画の続きを描くモチベーションが高いタイプにも見えないような…


この巻に相当するあたりから、自分は連載組に移りました。

自分はTwitterはブログとブクマのAPI連携BOT的な使い方以外は専ら見る専で、読んでる漫画の作者の漫画家を目についた端から手当たり次第にフォローしてます。いろいろ新作情報とか便利と言うか、「面白い漫画の情報は同業者の漫画家に訊け」とでも言うか、あの人たち訊かなくても見てるだけで「他人の漫画が面白くてツラい」と自動的に楽しそうにベラベラ喋るので。

もともと単行本派でしたけど、9巻相当ぐらいの頃からTLが毎週月曜未明の0時過ぎにザワザワしてて、「なんか連載の方のチェンソーマンが毎週衝撃展開らしい」「これは連載で追いかけた方が面白そうだ」と思って。あと、「アクタージュ」の単行本未収録の話も読みたかったので、ちょうどその辺まで電子版を遡って購読しました。

 

ちょっとツイートの現物をパッと見つけられなかったので曖昧に書くと、割りと尖った作風の漫画家の先生が今巻収録のバーガーショップのコベニちゃんのくだりを読んで、

「編集が口を酸っぱくして言う『緩急』がこれだと言うなら、
 俺は今まで『緩急』というものをまったくわかっていなかった…」

とショック受けてました。いや、言ってる編集もここまでの緩急なんか想定してないと思うよ。漫画が全部こんな緩急の落差あったら読者がもたねえからw

あと横槍メンゴが9巻相当の◯◯くんの死亡フラグから酒に逃げて飲んだくれてツイキャス配信してんのを聴いて爆笑しました。

 

これまでもひどい漫画でしたけど、今巻もとてもひどい漫画でしたね!(感想)


巻き添えでネタバレしては申し訳ないので作品名は伏せますが、昨年読んだコンテンツ制作に関わるテーマの漫画の作中で、宇宙SF作品を作る話があったんですが、「もっとスケール感を!」という要求に対して、宇宙空間の広さに限界を感じた主人公が出した答えは「時間」でした。「広大な宇宙×何兆年という時間」というスケール感。

某奇妙な冒険のラスボスの能力が「時間を止める」だったのも当時は相当衝撃でしたけど、「チェンソーマン」の今巻のエピソードではバトルもののキャラの能力で久しぶりに度肝を抜かれた気がします。

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「チェンソーマン」10巻より(藤本タツキ/集英社)

発想自体のスケールもそうですけど、見せ方、想像のさせ方、フィクションとノンフィクションを意図的に混同させにくる演出の、また別の発想が、なんというかゾッとしますねコレ。

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「チェンソーマン」10巻より(藤本タツキ/集英社)

こういうことを考えたり、マキマさんをああさせたり、コベニちゃんをそうさせたり、対魔5課をこんな風にしちゃう脳みその作者が、あと1巻でこの物語をどう畳むのか、可能であれば連載を読んだ記憶を消してもう一度サラの状態で臨みたいです。

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「チェンソーマン」10巻より(藤本タツキ/集英社)

というわけで次巻で完結です。11巻は3月か4月ぐらいでしょうか。

毎週月曜の未明から心にダメージを負う習慣から解放されたのは、良かったのやら、悪かったのやら。

 

 

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